俺は底辺がどれだけあるのか知りたいタイプなんですよ
1999年 4月 B-PASS
●以前も言ってましたけど、イントロ部分、いわゆる「Prologue」はチベット音楽みたいなことを
やってますよねえ。
柴崎さん:チベット音楽かどうかはわからないですけどね(笑)
上杉さん:それらしきことをやってますよね(笑)
●この「Prologue」をバックにもっとずっと歌っていてほしかったんですけどね(笑)
柴崎さん:それね、最初(やってみようかと)考えたんだけど、ずっとそれだと誰にも聴いてもらえないんじゃ
ないかと思って(笑)
●あははははは、あ、でも柴崎さんこの前は取材遅刻してきたから喋って下さいよ(笑)
柴崎さん:結構、皆、期待してくるんだろうなって・・・でも、今はライヴについて考えてますね
●2月にもう1発目のライヴがありますからね(注:この取材は1月下旬に行われました)
柴崎さん:それを考えるとリハーサルは1週間くらいしかないですからね
上杉さん:まあ、ステージに立ってパーフェクトに全部こなすことが表現だとは思わないので、どうなるか
分からないですね
●まあ、ゴチャゴチャ言ってないで、俺らの好きにさせろよ!ってことですね(笑)
全員:あははははははは
●これだけクオリティの高いものを出されたからにはライヴも期待しますよ
それに、2人組のユニットだからって家でチマチマ打ち込みとかやってるバンドどは誰も
思ってないですからね。
上杉さん:ま、生命維持とプライドの維持ができればいいと思ってますけどね。
それができればいいライヴになるんじゃないかと
●で、僕は心配してるんですよ。3月も4月も3~5本くらいライヴが入ってるじゃないですか。最後の方は
燃え尽きて灰になってるんじゃないかって(笑)
上杉さんん:あはははははは
柴崎さん:スケジュールも飛び飛びで入ってますからね
●何か、話が先にライヴの方に行ってるんですけど、率直に言ってこのアルバムに対してどう思ってます?
柴崎さん:最初に上杉と音楽を作り始めたわけで、それがひとつひとつの作品になりアルバムとして
形になったという充実感はありますね。で、もっともっと可能性については感じてますね
●なるほど。でも、こう、マキシシングルじゃなくてアルバムを出して初めて1人前だっていう意識って
ありません?
上杉さん:ああ、ああ、それはありますね。
柴崎さん:マキシシングルだとバンドの全体の世界観が見えないところがありますからね
●これでついにアルバムの全貌が見えるということですからね
柴崎さん:そうですね。アルニコとしてそれ以前から数えると2人で2年くらいやってきたことが
全部詰まってますからね。ただ、その古い曲もあって、アルニコのプロトタイプ(原型)なアルバム
という意識はありますね。
●んー何かねえ、これアルバムをマジで聴くといけないですよねえ
上杉さん:ははははははは、どこが?
●刺激が強すぎておかしくなっちゃうと思う(笑)
柴崎さん:ええ?一応評判いいと言われるんですけどねえ(笑)
●いや、マジで聴いてハマるとおかしくなったように毎日聴いちゃうって
感じかなあ(笑)
柴崎さん:じゃ、悪いことしちゃったかなあ(笑)
●でも、アルバム自体が、僕が思ってたより硬質だったんですよ。ここまでやっていいのかとか、自由に
やってるなあとか色々思ったんですけどね
柴崎さん:最初にやろうと思ったものが出てきた時、躊躇せずに(自分の中で)聴こえてきたものを何でも
持ち込んでやろうと思ってて。ある種のチャレンジ精神という部分もあったから、その辺りは躊躇なく
やれましたけどね、いろいろ
●ある意味本当に好きなことをやれてるんですねえ
柴崎さん:そうなんですかねえ。まあ、レコーディングの場所にはほんの数人しかいないですけどね
●任せっきりなんですね
上杉さん:この前も言ったんですけど(全体としては)個人的にヘヴィーでトゲトゲしくて重くしたかった
というか
●もっとソリッドでキレがあって重厚な感じに・・・・?
上杉さん:そうですね、重厚、もっと重厚でいて変態性が出せればいいんですけどね
●たぶんそうなると、歴史に残る作品として記憶はいつまでも残るけど動員が一気に減るんじゃないかと
思いますけどね(笑)
上杉さん:あははははははは
●以前も言ってましたけど自分の言葉を出せるようになりました?
上杉さん:まあ、客観視できるようになった分ね・・・・自分にとってロックというのは泣き声だったりするんですけど。
人生の底辺を知ってやっと安心できるというか、ここに底辺があるなって分かってやっと安心できるというか
そういう人もいると思うんで。例えば、プールで底がどれだけあるか分からないと恐いんですけど。
まあ、浮き輪で浮いてるのもいいんですけど、俺はどっちかというと底がどれだけあるのか知りたいタイプなんですよ。で、底にもぐっていた時期というのはやっぱり”TOY$!”前後だと思うんですよ。で、(底から)浮かんでこれそうにないということで”晴れた終わり”を無理に出したんですよ。それで最浮上できたんです
●僕が感じたのは、マキシは相変わらず痛くて散々泣かされましたけど、今回のアルバムは”生きてる”ということを強く感じたんですよ
上杉さん:生きないとやっぱりね
●死んじゃダメですよねえ。
上杉さん:・・・・うん(とボソッと言う)
●で、さっき曲順を貰ったんですけど、苦労しました?
上杉さん:いや、何か、A面B面という感じで作りましたからね。もう、暗いアルバムになるんだろうなっていうのは分かっていましたからね
●本当に暗いよお(笑)
上杉さん:あははははは。やっぱり一度挫折するとハマってしまって抜けられないという感じですよね
●でも、僕らのもうダメというのとは次元が違いますよね
上杉さん:山登りみたいなものですけど
●は、はあ?
上杉さん:高いところにいて挫折するとね
●ああ、そのまま真っ逆さまに落ちてクラッシュすることになりますからね。
上杉さん:あとね、ミルクティーに凝ってるんですよ
●何だあ、いきなりその話は
上杉さん:あのまろやかさが好きなんですけど、でもね昔からレコーディングの時はミルクティー飲みながら
やってたし。冷蔵庫の中にはズラーと並んでますよ。
●はあ?それはどうしてそうなったんですか?
上杉さん:ミルクティーは何かメルヘンでしょう?(笑)
●何か、そのニュアンスは凄く分かるんですけどねえ
上杉さん:メルヘンになれる自分が凄く好きなんですよ(笑)
●以前も言ってましたけど、イントロ部分、いわゆる「Prologue」はチベット音楽みたいなことを
やってますよねえ。
柴崎さん:チベット音楽かどうかはわからないですけどね(笑)
上杉さん:それらしきことをやってますよね(笑)
●この「Prologue」をバックにもっとずっと歌っていてほしかったんですけどね(笑)
柴崎さん:それね、最初(やってみようかと)考えたんだけど、ずっとそれだと誰にも聴いてもらえないんじゃ
ないかと思って(笑)
●あははははは、あ、でも柴崎さんこの前は取材遅刻してきたから喋って下さいよ(笑)
柴崎さん:結構、皆、期待してくるんだろうなって・・・でも、今はライヴについて考えてますね
●2月にもう1発目のライヴがありますからね(注:この取材は1月下旬に行われました)
柴崎さん:それを考えるとリハーサルは1週間くらいしかないですからね
上杉さん:まあ、ステージに立ってパーフェクトに全部こなすことが表現だとは思わないので、どうなるか
分からないですね
●まあ、ゴチャゴチャ言ってないで、俺らの好きにさせろよ!ってことですね(笑)
全員:あははははははは
●これだけクオリティの高いものを出されたからにはライヴも期待しますよ
それに、2人組のユニットだからって家でチマチマ打ち込みとかやってるバンドどは誰も
思ってないですからね。
上杉さん:ま、生命維持とプライドの維持ができればいいと思ってますけどね。
それができればいいライヴになるんじゃないかと
●で、僕は心配してるんですよ。3月も4月も3~5本くらいライヴが入ってるじゃないですか。最後の方は
燃え尽きて灰になってるんじゃないかって(笑)
上杉さんん:あはははははは
柴崎さん:スケジュールも飛び飛びで入ってますからね
●何か、話が先にライヴの方に行ってるんですけど、率直に言ってこのアルバムに対してどう思ってます?
柴崎さん:最初に上杉と音楽を作り始めたわけで、それがひとつひとつの作品になりアルバムとして
形になったという充実感はありますね。で、もっともっと可能性については感じてますね
●なるほど。でも、こう、マキシシングルじゃなくてアルバムを出して初めて1人前だっていう意識って
ありません?
上杉さん:ああ、ああ、それはありますね。
柴崎さん:マキシシングルだとバンドの全体の世界観が見えないところがありますからね
●これでついにアルバムの全貌が見えるということですからね
柴崎さん:そうですね。アルニコとしてそれ以前から数えると2人で2年くらいやってきたことが
全部詰まってますからね。ただ、その古い曲もあって、アルニコのプロトタイプ(原型)なアルバム
という意識はありますね。
●んー何かねえ、これアルバムをマジで聴くといけないですよねえ
上杉さん:ははははははは、どこが?
●刺激が強すぎておかしくなっちゃうと思う(笑)
柴崎さん:ええ?一応評判いいと言われるんですけどねえ(笑)
●いや、マジで聴いてハマるとおかしくなったように毎日聴いちゃうって
感じかなあ(笑)
柴崎さん:じゃ、悪いことしちゃったかなあ(笑)
●でも、アルバム自体が、僕が思ってたより硬質だったんですよ。ここまでやっていいのかとか、自由に
やってるなあとか色々思ったんですけどね
柴崎さん:最初にやろうと思ったものが出てきた時、躊躇せずに(自分の中で)聴こえてきたものを何でも
持ち込んでやろうと思ってて。ある種のチャレンジ精神という部分もあったから、その辺りは躊躇なく
やれましたけどね、いろいろ
●ある意味本当に好きなことをやれてるんですねえ
柴崎さん:そうなんですかねえ。まあ、レコーディングの場所にはほんの数人しかいないですけどね
●任せっきりなんですね
上杉さん:この前も言ったんですけど(全体としては)個人的にヘヴィーでトゲトゲしくて重くしたかった
というか
●もっとソリッドでキレがあって重厚な感じに・・・・?
上杉さん:そうですね、重厚、もっと重厚でいて変態性が出せればいいんですけどね
●たぶんそうなると、歴史に残る作品として記憶はいつまでも残るけど動員が一気に減るんじゃないかと
思いますけどね(笑)
上杉さん:あははははははは
●以前も言ってましたけど自分の言葉を出せるようになりました?
上杉さん:まあ、客観視できるようになった分ね・・・・自分にとってロックというのは泣き声だったりするんですけど。
人生の底辺を知ってやっと安心できるというか、ここに底辺があるなって分かってやっと安心できるというか
そういう人もいると思うんで。例えば、プールで底がどれだけあるか分からないと恐いんですけど。
まあ、浮き輪で浮いてるのもいいんですけど、俺はどっちかというと底がどれだけあるのか知りたいタイプなんですよ。で、底にもぐっていた時期というのはやっぱり”TOY$!”前後だと思うんですよ。で、(底から)浮かんでこれそうにないということで”晴れた終わり”を無理に出したんですよ。それで最浮上できたんです
●僕が感じたのは、マキシは相変わらず痛くて散々泣かされましたけど、今回のアルバムは”生きてる”ということを強く感じたんですよ
上杉さん:生きないとやっぱりね
●死んじゃダメですよねえ。
上杉さん:・・・・うん(とボソッと言う)
●で、さっき曲順を貰ったんですけど、苦労しました?
上杉さん:いや、何か、A面B面という感じで作りましたからね。もう、暗いアルバムになるんだろうなっていうのは分かっていましたからね
●本当に暗いよお(笑)
上杉さん:あははははは。やっぱり一度挫折するとハマってしまって抜けられないという感じですよね
●でも、僕らのもうダメというのとは次元が違いますよね
上杉さん:山登りみたいなものですけど
●は、はあ?
上杉さん:高いところにいて挫折するとね
●ああ、そのまま真っ逆さまに落ちてクラッシュすることになりますからね。
上杉さん:あとね、ミルクティーに凝ってるんですよ
●何だあ、いきなりその話は
上杉さん:あのまろやかさが好きなんですけど、でもね昔からレコーディングの時はミルクティー飲みながら
やってたし。冷蔵庫の中にはズラーと並んでますよ。
●はあ?それはどうしてそうなったんですか?
上杉さん:ミルクティーは何かメルヘンでしょう?(笑)
●何か、そのニュアンスは凄く分かるんですけどねえ
上杉さん:メルヘンになれる自分が凄く好きなんですよ(笑)
by sinasoba4
| 2015-09-28 19:34
| al.ni.co雑誌