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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

wesugisan.exblog.jp

上杉昇さんの歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたいのと、過去、現在を含め、HP主流の時代は、充実したHPがありましたが、ブログはないなと感じたので、自分で作ってしまえ~という想いで作りました。何かを感じて、上杉さんの音楽を聴いてみたいと思ってくれたら、本望です。

沸点上のアリアの不敵な幕開け

1999年5月 GIGS


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柴崎さん:今回のツアープログラムは最初は練に練ってCDの世界を再現する方向でやろうと思ったんですよ。
でもそういう時間がなくて(笑)”メンバーが決まれば音も決まるだろう”っていう発想に替えたという。

●そのメンバーを簡単に紹介してくれる?

上杉さん:ベースのミチアキさんは、まだボクが一人でal.ni.coをやろうとしていた頃に少し手伝ってもらったことが
あって。その名残が「Providence of nature」のアレンジやベ-スに残っていたりするんですが、
ドラムのロジャーさんも、その時に叩いてもらった人

●ステージで見るとハードロック系の人に見えましたが

柴崎さん:うん”ツクターン”ってフィルをよく使うところとかね(笑)

上杉さん:リズム・キープがしっかりしている上に、重い音を出す。ステージでも背中に風圧を感じるドラムを
叩いてくれるんですよ。そこが気に入っています。

●サポートのギタリストは?

柴崎さん:堀越さんは足元にコンパクトエフェクターを並べているだけなんだけど、そこから凄くいろんな音を
出すんですよ。”それ、どうやって出しているの?”って聞いたら”こんなの踏めばピーって鳴るように
なっているんだよ”って感じで、とにかく余裕のスタンス(笑)刺激受けたね、あれは。

●選曲についてはどんな風に?

上杉さん:とにかく曲が足りなかったんで、あるものは全部やる方向で(笑)

●カヴァー曲も3曲やっていましたが。

上杉さん:ニールヤングのナンバー(「HEY,HEY,MY,MY」)は曲もそうだけど、詞の内容も好きだったから。
かつてロックンロールは死んだと発信したセックスピストルズのヴォーカリストのジョニーロットンに向けて
”ロックンロールは死んじゃいない”って歌ってるあたりもね。

●ニルヴァーナのカヴァー(「RAPE ME」)の方は?

上杉さん:あれはもう”みんなオレ達のこと、ニルヴァーナ好きだと思っているんでしょ?”って感じで
御期待に沿ってみたという(笑)

柴崎さん:ライヴで最後まで”ニルヴァーナ”って叫んでるお客さんがいたよね。”さっきやっただろう?”って
言いたくなったけど(笑)

●そしてビートルズのナンバー(「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」)

上杉さん:リハ中にひらめいたんですよ。”LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS”っていいんじゃない?”
って

柴崎さん:そこに上杉が日本語の歌詞をくっつけて

上杉さん:以前からあったオリジナルの詞を合体してみたんだけどね。新たに3曲も英語の曲が増えたら
詞が覚えられないと思って(笑)

柴崎さん:上杉がリハに来ない時は、代わりにロジャーさんが英語で歌っていたんだけど

●リハに行かない時もあったの?

柴崎さん:ヴォーカルの場合、リハで歌いすぎると、本番で声が出なくなっちゃうから

上杉さん:特にオレはリハであろうと何であろうと全開で歌っちゃう方なんですよ。
そこに自分以外の人がいるだけで、”歌を聴かれてる”っていう気持ちになっちゃうから。
そんなわけで、今回はリハは4回ぐらいしか行かなかったんです。

柴崎さん:オレも自分の機材が思ったように働いてくれなくて、最初の何回かは演奏は上の空って感じ
だった。だから、実質はオレもリハは4回くらいの感覚で(笑)
なんせ今回みたいにオール生(演奏)のライヴって、ほとんど初めてだったから。その分、考えなくちゃいけないことが
多くて。

●オール生は初めて?

柴崎さん:前のバンドの時は、コーラスとかも3人くらいがいた上でだし。機械で。

上杉さん:全曲同期ものだったですからね。

柴崎さん:ただ、曲のテンポも小節数も完璧に決まっている同期ものの中では、自分のミスは単なるミスにしか
聞こえない。その点、今回はまったくの生だった分、すべてがもっと流動的だったけどね。誰かがリハとは違うことしても
みんながそれに合わせてくれて

上杉さん:すみません、迷惑かけて(笑)

柴崎さん:いやオレも結構間違えたから(笑)それでもサポートのメンバーが場慣れしてる人たちだったから。
かなり助けられたけど。

●CDで耳にすることができるあの凝ったナンバー達をライヴでやるということ自体、大変なことであるわけで
各自、自分のパートを覚えるだけでもね。

柴崎さん:「PLAYER」みたいに面倒臭い曲はサポートギターの堀越さんに各パートをバラでカセットに落として
覚えてもらったんですよ。完成型の音源だけを聴いてもらっても、どこを弾いたらいいかわからなくなっちゃうから

●凝った構成の曲を完全生バンドという未体験スタイルでやる、そのことで本番前に緊張したりはしなかった?

上杉さん:それはなかったですね。本番中に気持ちよくなってボーッとしちゃったけれど。

柴崎さん:オレ酸欠でボーッとした(笑)

●例えばクアトロっていうライヴハウスのようなコンパクトな空間は、ホールが多かった前のバンドバンドの
ライヴとは何かが違ったりした?

柴崎さん:セッティングは違っていましたね。ステージもそんなに広くないから、以前みたいにワイヤレスは
使わずに、シールドでやることになって。それはそれで良かった。音質的にシールドの方が全然いいから。

●お客さんの反応についてはどうだった?

上杉さん:”もっとしゃべって”とか”サングラスとって”とかいろんな意見があったんですけどね(笑)

●本番中はとらなかったね、サングラス

上杉さん:内側が曇って盲人状態だったんだけど、とりませんでした(笑)
お客さんの好みに自分を合わせていたら、以前のバンドと同じになってしまうと思ったもんで。
WANDSの頃のオレらの亡霊を観に来られても困るっていうか。こっちとしては”これはal.ni.coなんだから
しょうがないじゃん?”って気分でいるわけで(笑)

柴崎さん:オレはほとんどお客さんのことは見えていなかった。それが良いと思ってないけど、とにかく
意識はプレイの方に集中していたから。そのせいか、”サイドギターの人の方がよっぽどアピールしていた”
って声も聞いたんですけどね(笑)でも、前に出てネックを上げたりするだけがアピールとは思わないし

●本当にそうだよね。実際、柴崎くんはお約束で客を煽る人達の数十倍のパフォーマンスを見せてくれたし
特にこの雑誌の読者だったら、手元を見ているだけでも時間が経つのも忘れたんじゃないかな?

柴崎さん:とにかくプレイに専念しましたから。フットスイッチを踏むことまで含めて。

●クアトロのライヴは、ヴォーカルはちょっと音程がとり辛そうだったね。

上杉さん:モニター・スピーカーに足をかけちゃうと、自分の声が聞こえなくなって「カナリア」っていう
強敵もあったし。ライヴでは最もやりたくない曲(笑)

柴崎さん:でも、シングル曲だから、最もやらなくちゃいけない(笑)

上杉さん:でも、まあとりあえずは4年ぶりのライヴってことで観てもらえれば、後で記録用に録ったビデオを観て
思ったんだけど、変なやつなんですね。al.ni.coのヴォーカルって(笑)ファンからも”あの怪しい動きが・・”
って声があったけど、確かに怪しい(笑)それがオレの地なんだけど(笑)このバンドではそこも見せちゃえっていう。

●一旦声を出すと止まらない人っていう印象もあった。10回くらいシャウトしていたし。

上杉さん:始まる前は”シャウトなんて死んでもやるもんか”って思っていたんですけどね(笑)そこはちょっと
お客さんにのせられてしまったかもしれない。

●そこら辺も含めて、今後に向けて思うことは?

柴崎さん:ゆる過ぎず、固め過ぎずに自分らが最後まで飽きないでやれたらいいですね。

上杉さん:al.ni.coの音楽を純粋に楽しみに来て欲しいってところですかね。動物園のパンダを見るようなノリじゃなく、
単純に音を楽しみに。そうなってくれると、こっちもまた別の表現が出てくるかもしれないし。


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by sinasoba4 | 2015-10-11 12:10 | al.ni.co雑誌