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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

wesugisan.exblog.jp

上杉昇さんの歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたい。そんな想いを伝えたくてブログを始めました。あまり目立ったり、FAN仲間を作る目的ではなく、自分がいいと思う上杉さんの楽曲を沢山の人に聴いてもらいたい、知ってもらいたい。純粋によい音楽を聴いてもらいたいという思いだけですので、何かを感じて、上杉さんの音楽を聴いてみたいと思って頂けたら、本望です。

このアルバム作ってひとつラクになった感じ

1999年4月 GB


このアルバム作ってひとつラクになった感じ_d0335541_21110242.jpg
心の奥底から湧き上がるモヤモヤした感情のあれこれを、言語化できるものは詞に、
不可能なものは音として、叩きつける。それがロックであるし、al.ni.coのあり方
だろう。非常にヘビーな印象を与えてきた(その中のナイーブさも見逃さないが)
彼らの世界の全貌が、1stアルバム「セイレン」で明らかになる。
一聴して、サイケデリック色濃い時代のビートルズを彷彿させる。
意外にもポップで聴きやすい曲に耳を奪われる。
全体にある種、ビートルズ感が漂っているのは新たな発見だ。
「3年くらい前にビートルズ聴いてたことはあったけどね。俺の場合は
「ホワイトアルバム」だけど。直接の関係はないよ」(柴崎)
「俺も依然、ビートルズがマイブームだったことはある。でも、やっぱり、
俺らの世代ってNIRVANAがあっての・・って感じだったから。
そういう部分が出てるんじゃないかな」(上杉)

自分達の世代に共通する音楽的な感覚をフルに表出する彼らの
サウンドは、今を伝える。くささ覚悟で言えば”今の若者に共通する
何か”を無意識的に訴えてもいるようだ。
それは特に詞で顕在化する。
「この「カナリア」って曲はオリの中から出たいけど出られない、
なかなかひとりになれない情けない自分を歌ってる」(上杉)

マキシシングルにもなってる「カナリア」は以前発表
された「TOY$!」の続編でもあると上杉は言う。
ときにアコースティックギターを全面に出しせつなく、ときに
ボコボコにぶっ叩くようなリズムで怒りをむき出しにする彼らの
サウンド。吹っ切れている。
「「晴れた終わり」を出した時点で、ずいぶんラクになったんだけど、
このアルバムを作ったことで、またひとつラクになった感じで。
でも、アルバムでいちばん訴えたいのは”生への執着”みたいなもの」(上杉)

ところで、アルバム収録の「G」という曲のタイトルはG・・・
自慰からモジられて付けたんだそう。それだって”生”のためには
欠かせないって言うと大げさだけど・・・。

by sinasoba4 | 2015-10-31 19:22 | ai.ni.co雑誌

by 支那そば