1999年2月26日 NACK5 MIDNIGHT CITY al.ni.co
1999年2月26日 NACK5 MIDNIGHT CITY
al.ni.coゲスト出演
DJ:今夜のゲストはこのお二方です。
上杉さん:ブエノスノーチェス。al.ni.coの上杉昇です。
柴崎さん:え~~と、柴崎です。よろしくお願いします。
上杉さん:よろしくお願いします。
DJ:よろしくお願いします。ブエノスノーチェスセニョリータって感じですか?
上杉さん:はい
DJ:え~ゲストal.ni.coでございますけども、はじめまして・・・
強力なアルバム「セイレン」が3月3日にでるという事で、今日はその話を中心に
上杉さん:はい
DJ:色々と伺えたらなあと思いますけど・・・
上杉さん:はい
DJ:まあ、初なんで細かい話もいろいろ聴かせてもらいますけど・・・
よろしくお願いします。ええ~~それではですね。その前に1曲
先行マキシになった曲
上杉さん:わかりました。はい。al.ni.coで「カナリア」
♪カナリア♪
DJ:先行発売になってます。「カナリア」という曲を聴いて頂きましたが・・
恐ろしい曲を
上杉さん:あっ・・そうですか?
DJ:世に・・うふふふ・・al.ni.coって感じがしないでもないんですけどねえ・・
途中でフォービートになり、ねえ・・・
上杉さん:はい
DJ:展開がどんどん変わっていくっていう・・シングルで、これかいっていう・・
突っ込みいれたくなるような曲なんですけど・・・
上杉さん:そうっすか・・・
DJ:やっぱり、それはもう・・いろんな意味もあると思うんですけど・・・
アルバム聴くとね・・・よりこれははっきり解ってくるところなんですけど・・・
上杉さん:はい
DJ:まずはですね。初めてって事で・・・
上杉さん:はい
DJ:al.ni.coができてから、結成してからちょうど1年ぐらいですか?
上杉さん、柴崎さん:そうです。ちょうど・・・
DJ:前のバンドをやめようと思ったあたりから話を聞かせて貰えると
いいなあと・・・
上杉さん:ああ・・・
DJ:この1年間の話も含めて、まず、スタート時点
上杉さん:はい
柴崎さん:それぞれ、前のバンドをやめて、あの~~ひとりづつ好き勝手に
やっていこうかなと思っていて・・・
DJ:思っていた
柴崎さん:ええ・・で~~上杉は上杉で自分のプロジェクトをやったりしていて
で、ある時にあの、柴崎のアレンジ聴いてみたいって言われてて、やってみようか
って言って、やってたら、あの~~その中からでてくる音楽が凄く新鮮だった
んですよね。
DJ:その前から、面識はある程度あった訳ですか?
上杉さん:俺と柴崎ですか?
柴崎さん:ありまくりですね。
DJ:そうなんですか?俺、全然知らないんですけど、なんにも
上杉さん:あっ・・そうですか。
al.ni.coの前進のバンドであの~~WANDSとかいうのがいたんですけど
DJ:はあ・・
上杉さん:そちらの方で(笑)
DJ:あははは・・
上杉さん:ご一緒にやらせて頂きました。
DJ:やってたんですね(笑)解りました。じゃあ、セッションもくそもないじゃない
ですか?
上杉さん:そうなんですよ。だから、インドの葬式っぽくしたいんだよね。で
通じるくらい・・なんつうんですか?お互い思考が解ってるんで、やりやすい
かなあっていうのがあって・・それが一番強かったんですけど・・・
DJ:最初はバラバラでやろうと思ったんでしょ?
上杉さん:思ったんですけども・・・
DJ:うん
柴崎さん:ただね、前一緒にやってた時と関係性が全然違くて、上杉がメロディ
書いて、俺がアレンジするっていうパターンって言うのはあんまやってなくて
上杉さん:前は、柴崎が曲書いて、僕は作詞担当で、歌うっていう・・
だったんですけど・・まあ、そうっすね・・
DJ:あ~~なるほどね・・・
という事は、実はそこには新しい出会いのようなものが・・・
上杉さん:そうですね。
DJ:あったという事なんですかね?
柴崎さん:ありましたね。
DJ:って事はバンドやめた時は別々な事しようと思ってた訳じゃないですか?
上杉さん:はい
DJ:それで敢えて二人でまたもう一回やろうっていう決意をするのって逆に
結構、度胸がいるって言うか・・・
上杉さん:ええ・・・そうですね。
柴崎さん:そうですね。
DJ:そこらへんはどうだったの?
上杉さん:まあ、でも、やっぱり、一番はそのなんで前のバンドを離れたかって
事だと思うんですよ。やっぱり、自分のそのなんですかね?メンタリティーを
より濃く反映させたものを残したかったんで・・やっぱり、WANDSって言うのは
WANDSってカラーもあったんで・・・
あの~~まあ、それを貫く上で、こうどうしても必要な存在だったっていう事
ですよね。一番の理由は・・・
柴崎さん:アルバムのタイトルも「セイレン」って示すように
DJ:うん
柴崎さん:なんか、自分らの自身の音楽に魅了されたが為にそれによって
ひきずりまわされているっていうのがあって・・・
上杉さん:だから、俺なんか一人でスタジオミュージシャンの方とやったりしたんですけど、あんまり細かい事を説明したりするのが、得意じゃないんで、あんま
楽器いじった事ないんで、あの~~そうなんですよ。だから、インドの葬式で通じて、柴崎がいてくれると助かるかなあ・・・
DJ:それって凄く大きな事のような気がしますね。
上杉さん:ええ・・・
DJ:あの~~多分そうだと思いますね。譜面とかね・・・
ちゃんと、丁重に追っていくんだったら・・・
それからなんていうの?期待ぼ~~ん。しょってるタイプのミュージシャン
だったら、また自分の味があるだろうし、味を押し付けてきちゃえば成立
しちゃうもんじゃないですか?だけど、その言葉がありそうでならないって
部分ってありますもんね。
上杉さん:そうっすねえ・・・
DJ:それをお互い分かりあえる
上杉さん:そうっすね・・・
DJ:存在だったと・・やっぱりと・・・いう感じ
上杉さん:そうっすねえ・・・かれこれ出会って10年ぐらいになりますから・・
やっぱり・・・うん・・・
柴崎さん:やりとりとか、多分、凄く楽ではあるんでしょうね。
上杉さん:うん。それまでにとってるコミュニケーションの量がやっぱり
はじめてのセッションミュージシャンとは違ったりもするでしょうし・・
DJ:あの~~なんて言うんだろう?目指してたものとかが
上杉さん:はい
DJ:あの~~多分、同じすぎても気持ち悪いんだと思うんですよね。
上杉さん:まあ・・・そうですね。
DJ:ちょっとずれてるからいいとか・・・逆に目標地点は一緒なんだけど
違う方向からいくから気持ちがいいとか・・・
上杉さん:ええ
DJ:そういうのあると思うんですけど・・・そういう関係性という意味では
どうなんですか?二人の間で
柴崎さん:そうですねえ・・・
僕自身は、上杉のデモテープをもらってアレンジする時に
自分が気に入るようにしようと思って、尚且つこれは上杉も好きだろうなって
いう・・・ところで、やってるんですけど・・・だから、そのデモテープ
そのままを受け入れるというよりは、なんか、更にあの~~新しい曲がというか
音楽ができる感覚があって、それが凄く面白くて、やろうかなと思ったとこが
あって・・・
DJ:いい意味で裏切ってやろうみたいな・・・
柴崎さん:あの~~期待の更に上を歩こうかなっていう・・・
上杉さん:たまに裏の裏が表だったりするんですけど・・・
DJ:スコーンとなるほどね・・あの~~さっき、その曲を作る関係が変わって
きたって言うのがありましたけど・・・
上杉さん:はい
DJ:あの~~そこらへんはどんな作り方をしてるんですか?
今、言ったみたいに完全にデモテープで?
上杉さん:ああ・・絶対、これはなんだろうなあ・・
曲を思いついた時点で、こう一緒になってる音とかあるじゃないですか?
そういうのはなるべくいれるように自分でシンセやら、ギターやら使って入れる
んですけど・・・基本的には・・ほんとにもう・・・
なんだろう・・任せてるんで・・ええ・・・まあ、それで返ってきたものは
なんだろうなあ・・うん・・なんか・・・
柴崎さん:思い通りでも、きっと、上杉はつまんないんで・・・
DJ:そう
上杉さん:(笑)
DJ:うははは・・・そうなんですか。
思った通りにいくんだったらね・・あれだもんね。
裏切りもありつつ、上をいくこともある。
柴崎さん:だから、ぶつかあったところで的な面白みのあるものができている
感じはしているんですけど・・・
DJ:なるほど・・そっかそっか・・・
二人はバンドっぽい感じなんですかね?どうなんですかね?
柴崎さん:どう・・だろうねえ・・・
上杉さん:(笑)まあ、なんだかんだいっても二人は二人なんで・・・
その~~なんすっか・・本当のバンド、ロックバンドと同じような事を
やろうとして、同じようなものを目指しても、やっぱりかなわないものって
あると思うんですよね。
DJ:ああ・・グルーヴとかそういうのね・・・
上杉さん:二人ならではの・・二人・・うん
二人だからこそっていうところに繋がるような感じになっていけば、いいかなって
それはライブもなんですけど・・・
DJ:二人だからこそ・・どんな感じなんですかな?
それは・・・
柴崎さん:だから、結構、難しいと思ってはいるんですけど、それなりに
準備する時間も必要だなと思うし、今回、本当に普通のバンドで演奏して
るんですけど、演奏する時は、やっぱり練習バンドで音をだしてるって
意識がないと・・その辺は大きなテーマというか・・・
特にライブっていう事に関しては・・・
DJ:バンドの基本の部分だもんね。二人って・・・
上杉さん:ああ・・・
DJ:ある種ね・・はいじゃここでですね。
もう1曲聴かせて頂いて、またいろいろ伺いたいなと思います。
上杉さん:はい。じゃあ、いいですか?1曲目になります
al.ni.coで「Prologue」
♪Prologue♪
DJ:はい・・・という訳で「Prologue」というナンバーを聴いて頂きました。
まあ、なんて言ったらいいんでしょうかね?プログレ色と言ったら
いいんですかね?そういっていいのかどうかわかんないですけど
上杉さん:はい
DJ:プログレちっくな匂いをぷんぷんと嗅ぎ取れる
上杉さん:あ・・そうですか?
DJ:違うんですかねえ・・・
柴崎さん:いや、なんか新鮮な新しい事をやろうとしてて・・・
DJ:いや、プログレは絶対ありだと思うんですよ。
上杉さん:ああ・・・
DJ:やっぱ、これだけ世の中、混沌としてきたらねえ・・・そんなストレートな
気持ちで語れる訳ないだろうという気もしてて・・・
やっぱり、こうねえ~~なんて言うんだろう?
プログレっていう組曲的なとか、ストーリーテリングみたいな絶対
ありだと思うな・・俺
柴崎さん:プログレって言い方、その時代のものじゃないですか?
オルタナティブロックって言葉もあるし、なんか、その辺はあまり拘って
ないですね。
DJ:なるほどね~~
柴崎さん:はい
DJ:あの~ただ、やっぱり、ポップであるって言葉とロックであるって事と
こう両立するのが、凄く難しいじゃないですか?
上杉さん:はい
DJ:ある種ね
上杉さん:はい
DJ:そこら辺は、al.ni.co的には、どう捉えてるんですか?
上杉さん:いや・・・どうっすかねえ・・・
まあ、あくまでも歌だと思うんですね。僕は、歌歌ってる人間なんで・・・
僕が曲書くと、やっぱり、歌メロから作っちゃうんで・・どうしても
メロウにはなるんですけど・・・ん~~そうですね。
だから、結果、必然的にそうなっていく感じが・・
してるんですけどね・・・
DJ:でも、それは解りますね。
上杉さん:ええ・・・
DJ:プログレじゃないよね。
上杉さん:そうですねえ・・・
柴崎さん:そうですね。だから、コアな部分で、歌のメロディが基盤になって
DJ:それは、ちゃんとポップに存在して、そのふちどってるいろんな音が・・・
柴崎さん:多分、それが一人じゃ・・こりゃできないなって思ってるところでも
あるし、個性なのかな?al.ni.coの分からないけど・・・
上杉さん:うん・・・そうっすね(笑)
DJ:サウンド面では、さっきのインドの葬式じゃないですけど・・・
上杉さん:今、流れてるのインドの葬式です(バックに♪Blindman's Buff♪が
流れてます)
DJ:うははは・・・これがインドの葬式か・・・
上杉さん:はい
DJ:そうか、そうか・・・
上杉さん:はい
DJ:どんな言葉でお互いコミュニケーションしてたんですか?サウンド面の話
で言えば、作曲によってもちろん違うだろうけど・・・なんかキーワード
って言うかな?
柴崎さん:あの~~ミュージシャンんいたとえると、コーラスの人とかに
説明する時に、上杉がなんか言ってたな・・・
上杉さん:ああ・・母性で歌って欲しいとかそういう
DJ:母性
上杉さん:(笑)そういう母性、注文しましたけど・・「カナリア」の
長場のコーラス
柴崎さん:今度から、参考にしようかなと思って、結構、気持ちで言えば理解
してもらえるもんだなと・・・
上杉さん:急に変わったんですよね。
女性の偉大さを思い知らせて下さいとか、言ったらなんか急に変わったんで
ああ、通じた・・そんな感じですね。
DJ:そういうキーワード大事かもしれないですよね。
上杉さん:はい
DJ:え~~今回、ドラム山木さんとかね、凄いメンバーと共にやってる訳
なんですけど・・・
上杉さん:はい
DJ:あの~~はじめっから、このアルバムのコンセプトっていうのは
あったんですか?
柴崎さん:コンセプトって言うのはないよね。
上杉さん:ないですね。1曲、1曲やって、あの~~まあ、自分達的に新しいと
思える、しかもクールだと思えるものをやって、その積み重ねですよね。
単純に・・・
柴崎さん:アレンジしてて、ドラムは誰がいいかなとか考えてる時に
なんか、二つキャラクターがあったりして、二人この部分は誰がいれて
この部分は誰がいいとか思っちゃう事があって、そういう時に山木さんとかは
力になって・・・
上杉さん:でも、コンセプトはなかったんですけど、僕らもアルバムって言うのは
al.ni.coとしては初めてなんですけども、何枚か以前にだしてるんで、やっぱり
オープニングはこういう曲はいいなとか、あの~~ちょっと、あの~~CDの中盤
休める曲が欲しいなとか、そういうあれはありましたけどね・・・
それぐらい、あとは結果的にまあ、自分が凄い沈んでた時期に作ってた
曲が多いんで、歌詞の面とかでは、なんか、生への執着みたいな・・
ものが、根底に流れてる曲が多いと思うんですけどね・・・ええ・・・
DJ:それは、今も続いてるんですか?その感覚って言うのは・・・
上杉さん:ん~~まあ、そうですね。続いてるには、続いてるんですけど、
今までって言うのは自分の中で、こうしたしこりがある事によって、痛いなあとか
どうにもならない感情みたいなものをだしてたと思うんですけど・・
今度はしこり自体をだしちゃおうかな、やっぱり、それをしないと解決して
いかないと思うんで・・まあ、そういう意味ではテーマがあるんですけど・・・
DJ:腹かっさばいていったって感じですかね?
上杉さん:そうですね。
DJ:しこりだしちゃうって言うのは・・
上杉さん:その後、どうなるって言うのは、見えないですけどね・・・
DJ:なんか、そういう意味では、どんどん裸になっていこうって感じなんですかね?
上杉さん:そうですね。サウンドと歌詞はあの~~反対に裸になっていくって
感じですかね?
柴崎さん:そうですね。音的にはやっぱり、アーティストみんなそうだと思うけど
何々風と呼ばれるよりは、自分のジャンルがあるというかオリジナリティを
持ちたいじゃないですか?だから、どんどんその辺はチャレンジをしていきたいな
と思いますね。
上杉さん:自己中で、現在進行形のロックができればいいかなと思いますけど・・・
DJ:どうですか?ロックって言葉に対する気持ちはありますか?
上杉さん:自分にとってのですか?
DJ:うん、自分にとってもいいし、ロックって言葉そのものでもいいですけど
上杉さん:ん~~僕は、鳴き声なんですよ。まあ、ギターにしてもですね・・
怒りよりは・・・
柴崎さん:自分が好きだったり影響受けた音楽とやってる音楽って言うのは
あの~~あまりにも違うっていうのは嘘だろうと思って・・だから、うまく
消化できたものをやってるだけなんですけど・・・
そうですね。
DJ:一番自然にでてきたのが大事だって事ですね。
柴崎さん:そうですね。
DJ:という「セイレン」ってアルバムですけども、最後になって話逆に
なっちゃいますけど・・・
上杉さん:はい
DJ:え~~ジャケットがですね。
上杉さん:それは柴崎
DJ:あははは・・・・
上杉さん:ええ・・あの朝6時ぐらいにピンポーンって鳴ったんで、
ドアから覗いたらそういう顔してました(笑)
DJ:あははは・・・そうですか。
上杉さん:ちょっと写真撮っとこうかなと・・・
DJ:だそうですんで・・・これは、FANの方もジャケットチェックして、
これがそうなのね・・・
上杉さん:ええ・・・
DJ:納得して欲しいなと思います。
柴崎さん:結構、チャーミングな写真で・・・
DJ:ですね。目がカワイイですね。
上杉さん:ええ・・・
DJ:ライブは、こんだけの音をだそうと思うと、結構、打ち込みをしなきゃ
ならなかったり・・・
上杉さん:はい
DJ:大変だったりとか人数必要だったりとかすんじゃないかなと思うんですけど
その辺はどうですか?
柴崎さん:結構ね、そういういろんなどうしようって言うのがあったんだけど
なんか、ライブに関しては、当たって砕けてしまえって思ってやっていて
だから、尺とかもわりと・・・
上杉さん:間違えたら、そういう事になってるから・・って事で(笑)
柴崎さん:戻れる練習をしてる
DJ:なるほどね。1日目と2日目と長さが全然違うという・・・
柴崎さん:レコードより沢山プレイしようかなと思ってます。
DJ:ソロ長いですか?
上杉さん:そうです。曲によっては・・・
DJ:ギターソロも・・・
上杉さん:はい
DJ:それでは、最後に1曲聴いてお別れしたいと思います。
柴崎さん:al.ni.coで「Suicide Solution」
♪Suicide Solution♪
al.ni.coゲスト出演
DJ:今夜のゲストはこのお二方です。
上杉さん:ブエノスノーチェス。al.ni.coの上杉昇です。
柴崎さん:え~~と、柴崎です。よろしくお願いします。
上杉さん:よろしくお願いします。
DJ:よろしくお願いします。ブエノスノーチェスセニョリータって感じですか?
上杉さん:はい
DJ:え~ゲストal.ni.coでございますけども、はじめまして・・・
強力なアルバム「セイレン」が3月3日にでるという事で、今日はその話を中心に
上杉さん:はい
DJ:色々と伺えたらなあと思いますけど・・・
上杉さん:はい
DJ:まあ、初なんで細かい話もいろいろ聴かせてもらいますけど・・・
よろしくお願いします。ええ~~それではですね。その前に1曲
先行マキシになった曲
上杉さん:わかりました。はい。al.ni.coで「カナリア」
♪カナリア♪
DJ:先行発売になってます。「カナリア」という曲を聴いて頂きましたが・・
恐ろしい曲を
上杉さん:あっ・・そうですか?
DJ:世に・・うふふふ・・al.ni.coって感じがしないでもないんですけどねえ・・
途中でフォービートになり、ねえ・・・
上杉さん:はい
DJ:展開がどんどん変わっていくっていう・・シングルで、これかいっていう・・
突っ込みいれたくなるような曲なんですけど・・・
上杉さん:そうっすか・・・
DJ:やっぱり、それはもう・・いろんな意味もあると思うんですけど・・・
アルバム聴くとね・・・よりこれははっきり解ってくるところなんですけど・・・
上杉さん:はい
DJ:まずはですね。初めてって事で・・・
上杉さん:はい
DJ:al.ni.coができてから、結成してからちょうど1年ぐらいですか?
上杉さん、柴崎さん:そうです。ちょうど・・・
DJ:前のバンドをやめようと思ったあたりから話を聞かせて貰えると
いいなあと・・・
上杉さん:ああ・・・
DJ:この1年間の話も含めて、まず、スタート時点
上杉さん:はい
柴崎さん:それぞれ、前のバンドをやめて、あの~~ひとりづつ好き勝手に
やっていこうかなと思っていて・・・
DJ:思っていた
柴崎さん:ええ・・で~~上杉は上杉で自分のプロジェクトをやったりしていて
で、ある時にあの、柴崎のアレンジ聴いてみたいって言われてて、やってみようか
って言って、やってたら、あの~~その中からでてくる音楽が凄く新鮮だった
んですよね。
DJ:その前から、面識はある程度あった訳ですか?
上杉さん:俺と柴崎ですか?
柴崎さん:ありまくりですね。
DJ:そうなんですか?俺、全然知らないんですけど、なんにも
上杉さん:あっ・・そうですか。
al.ni.coの前進のバンドであの~~WANDSとかいうのがいたんですけど
DJ:はあ・・
上杉さん:そちらの方で(笑)
DJ:あははは・・
上杉さん:ご一緒にやらせて頂きました。
DJ:やってたんですね(笑)解りました。じゃあ、セッションもくそもないじゃない
ですか?
上杉さん:そうなんですよ。だから、インドの葬式っぽくしたいんだよね。で
通じるくらい・・なんつうんですか?お互い思考が解ってるんで、やりやすい
かなあっていうのがあって・・それが一番強かったんですけど・・・
DJ:最初はバラバラでやろうと思ったんでしょ?
上杉さん:思ったんですけども・・・
DJ:うん
柴崎さん:ただね、前一緒にやってた時と関係性が全然違くて、上杉がメロディ
書いて、俺がアレンジするっていうパターンって言うのはあんまやってなくて
上杉さん:前は、柴崎が曲書いて、僕は作詞担当で、歌うっていう・・
だったんですけど・・まあ、そうっすね・・
DJ:あ~~なるほどね・・・
という事は、実はそこには新しい出会いのようなものが・・・
上杉さん:そうですね。
DJ:あったという事なんですかね?
柴崎さん:ありましたね。
DJ:って事はバンドやめた時は別々な事しようと思ってた訳じゃないですか?
上杉さん:はい
DJ:それで敢えて二人でまたもう一回やろうっていう決意をするのって逆に
結構、度胸がいるって言うか・・・
上杉さん:ええ・・・そうですね。
柴崎さん:そうですね。
DJ:そこらへんはどうだったの?
上杉さん:まあ、でも、やっぱり、一番はそのなんで前のバンドを離れたかって
事だと思うんですよ。やっぱり、自分のそのなんですかね?メンタリティーを
より濃く反映させたものを残したかったんで・・やっぱり、WANDSって言うのは
WANDSってカラーもあったんで・・・
あの~~まあ、それを貫く上で、こうどうしても必要な存在だったっていう事
ですよね。一番の理由は・・・
柴崎さん:アルバムのタイトルも「セイレン」って示すように
DJ:うん
柴崎さん:なんか、自分らの自身の音楽に魅了されたが為にそれによって
ひきずりまわされているっていうのがあって・・・
上杉さん:だから、俺なんか一人でスタジオミュージシャンの方とやったりしたんですけど、あんまり細かい事を説明したりするのが、得意じゃないんで、あんま
楽器いじった事ないんで、あの~~そうなんですよ。だから、インドの葬式で通じて、柴崎がいてくれると助かるかなあ・・・
DJ:それって凄く大きな事のような気がしますね。
上杉さん:ええ・・・
DJ:あの~~多分そうだと思いますね。譜面とかね・・・
ちゃんと、丁重に追っていくんだったら・・・
それからなんていうの?期待ぼ~~ん。しょってるタイプのミュージシャン
だったら、また自分の味があるだろうし、味を押し付けてきちゃえば成立
しちゃうもんじゃないですか?だけど、その言葉がありそうでならないって
部分ってありますもんね。
上杉さん:そうっすねえ・・・
DJ:それをお互い分かりあえる
上杉さん:そうっすね・・・
DJ:存在だったと・・やっぱりと・・・いう感じ
上杉さん:そうっすねえ・・・かれこれ出会って10年ぐらいになりますから・・
やっぱり・・・うん・・・
柴崎さん:やりとりとか、多分、凄く楽ではあるんでしょうね。
上杉さん:うん。それまでにとってるコミュニケーションの量がやっぱり
はじめてのセッションミュージシャンとは違ったりもするでしょうし・・
DJ:あの~~なんて言うんだろう?目指してたものとかが
上杉さん:はい
DJ:あの~~多分、同じすぎても気持ち悪いんだと思うんですよね。
上杉さん:まあ・・・そうですね。
DJ:ちょっとずれてるからいいとか・・・逆に目標地点は一緒なんだけど
違う方向からいくから気持ちがいいとか・・・
上杉さん:ええ
DJ:そういうのあると思うんですけど・・・そういう関係性という意味では
どうなんですか?二人の間で
柴崎さん:そうですねえ・・・
僕自身は、上杉のデモテープをもらってアレンジする時に
自分が気に入るようにしようと思って、尚且つこれは上杉も好きだろうなって
いう・・・ところで、やってるんですけど・・・だから、そのデモテープ
そのままを受け入れるというよりは、なんか、更にあの~~新しい曲がというか
音楽ができる感覚があって、それが凄く面白くて、やろうかなと思ったとこが
あって・・・
DJ:いい意味で裏切ってやろうみたいな・・・
柴崎さん:あの~~期待の更に上を歩こうかなっていう・・・
上杉さん:たまに裏の裏が表だったりするんですけど・・・
DJ:スコーンとなるほどね・・あの~~さっき、その曲を作る関係が変わって
きたって言うのがありましたけど・・・
上杉さん:はい
DJ:あの~~そこらへんはどんな作り方をしてるんですか?
今、言ったみたいに完全にデモテープで?
上杉さん:ああ・・絶対、これはなんだろうなあ・・
曲を思いついた時点で、こう一緒になってる音とかあるじゃないですか?
そういうのはなるべくいれるように自分でシンセやら、ギターやら使って入れる
んですけど・・・基本的には・・ほんとにもう・・・
なんだろう・・任せてるんで・・ええ・・・まあ、それで返ってきたものは
なんだろうなあ・・うん・・なんか・・・
柴崎さん:思い通りでも、きっと、上杉はつまんないんで・・・
DJ:そう
上杉さん:(笑)
DJ:うははは・・・そうなんですか。
思った通りにいくんだったらね・・あれだもんね。
裏切りもありつつ、上をいくこともある。
柴崎さん:だから、ぶつかあったところで的な面白みのあるものができている
感じはしているんですけど・・・
DJ:なるほど・・そっかそっか・・・
二人はバンドっぽい感じなんですかね?どうなんですかね?
柴崎さん:どう・・だろうねえ・・・
上杉さん:(笑)まあ、なんだかんだいっても二人は二人なんで・・・
その~~なんすっか・・本当のバンド、ロックバンドと同じような事を
やろうとして、同じようなものを目指しても、やっぱりかなわないものって
あると思うんですよね。
DJ:ああ・・グルーヴとかそういうのね・・・
上杉さん:二人ならではの・・二人・・うん
二人だからこそっていうところに繋がるような感じになっていけば、いいかなって
それはライブもなんですけど・・・
DJ:二人だからこそ・・どんな感じなんですかな?
それは・・・
柴崎さん:だから、結構、難しいと思ってはいるんですけど、それなりに
準備する時間も必要だなと思うし、今回、本当に普通のバンドで演奏して
るんですけど、演奏する時は、やっぱり練習バンドで音をだしてるって
意識がないと・・その辺は大きなテーマというか・・・
特にライブっていう事に関しては・・・
DJ:バンドの基本の部分だもんね。二人って・・・
上杉さん:ああ・・・
DJ:ある種ね・・はいじゃここでですね。
もう1曲聴かせて頂いて、またいろいろ伺いたいなと思います。
上杉さん:はい。じゃあ、いいですか?1曲目になります
al.ni.coで「Prologue」
♪Prologue♪
DJ:はい・・・という訳で「Prologue」というナンバーを聴いて頂きました。
まあ、なんて言ったらいいんでしょうかね?プログレ色と言ったら
いいんですかね?そういっていいのかどうかわかんないですけど
上杉さん:はい
DJ:プログレちっくな匂いをぷんぷんと嗅ぎ取れる
上杉さん:あ・・そうですか?
DJ:違うんですかねえ・・・
柴崎さん:いや、なんか新鮮な新しい事をやろうとしてて・・・
DJ:いや、プログレは絶対ありだと思うんですよ。
上杉さん:ああ・・・
DJ:やっぱ、これだけ世の中、混沌としてきたらねえ・・・そんなストレートな
気持ちで語れる訳ないだろうという気もしてて・・・
やっぱり、こうねえ~~なんて言うんだろう?
プログレっていう組曲的なとか、ストーリーテリングみたいな絶対
ありだと思うな・・俺
柴崎さん:プログレって言い方、その時代のものじゃないですか?
オルタナティブロックって言葉もあるし、なんか、その辺はあまり拘って
ないですね。
DJ:なるほどね~~
柴崎さん:はい
DJ:あの~ただ、やっぱり、ポップであるって言葉とロックであるって事と
こう両立するのが、凄く難しいじゃないですか?
上杉さん:はい
DJ:ある種ね
上杉さん:はい
DJ:そこら辺は、al.ni.co的には、どう捉えてるんですか?
上杉さん:いや・・・どうっすかねえ・・・
まあ、あくまでも歌だと思うんですね。僕は、歌歌ってる人間なんで・・・
僕が曲書くと、やっぱり、歌メロから作っちゃうんで・・どうしても
メロウにはなるんですけど・・・ん~~そうですね。
だから、結果、必然的にそうなっていく感じが・・
してるんですけどね・・・
DJ:でも、それは解りますね。
上杉さん:ええ・・・
DJ:プログレじゃないよね。
上杉さん:そうですねえ・・・
柴崎さん:そうですね。だから、コアな部分で、歌のメロディが基盤になって
DJ:それは、ちゃんとポップに存在して、そのふちどってるいろんな音が・・・
柴崎さん:多分、それが一人じゃ・・こりゃできないなって思ってるところでも
あるし、個性なのかな?al.ni.coの分からないけど・・・
上杉さん:うん・・・そうっすね(笑)
DJ:サウンド面では、さっきのインドの葬式じゃないですけど・・・
上杉さん:今、流れてるのインドの葬式です(バックに♪Blindman's Buff♪が
流れてます)
DJ:うははは・・・これがインドの葬式か・・・
上杉さん:はい
DJ:そうか、そうか・・・
上杉さん:はい
DJ:どんな言葉でお互いコミュニケーションしてたんですか?サウンド面の話
で言えば、作曲によってもちろん違うだろうけど・・・なんかキーワード
って言うかな?
柴崎さん:あの~~ミュージシャンんいたとえると、コーラスの人とかに
説明する時に、上杉がなんか言ってたな・・・
上杉さん:ああ・・母性で歌って欲しいとかそういう
DJ:母性
上杉さん:(笑)そういう母性、注文しましたけど・・「カナリア」の
長場のコーラス
柴崎さん:今度から、参考にしようかなと思って、結構、気持ちで言えば理解
してもらえるもんだなと・・・
上杉さん:急に変わったんですよね。
女性の偉大さを思い知らせて下さいとか、言ったらなんか急に変わったんで
ああ、通じた・・そんな感じですね。
DJ:そういうキーワード大事かもしれないですよね。
上杉さん:はい
DJ:え~~今回、ドラム山木さんとかね、凄いメンバーと共にやってる訳
なんですけど・・・
上杉さん:はい
DJ:あの~~はじめっから、このアルバムのコンセプトっていうのは
あったんですか?
柴崎さん:コンセプトって言うのはないよね。
上杉さん:ないですね。1曲、1曲やって、あの~~まあ、自分達的に新しいと
思える、しかもクールだと思えるものをやって、その積み重ねですよね。
単純に・・・
柴崎さん:アレンジしてて、ドラムは誰がいいかなとか考えてる時に
なんか、二つキャラクターがあったりして、二人この部分は誰がいれて
この部分は誰がいいとか思っちゃう事があって、そういう時に山木さんとかは
力になって・・・
上杉さん:でも、コンセプトはなかったんですけど、僕らもアルバムって言うのは
al.ni.coとしては初めてなんですけども、何枚か以前にだしてるんで、やっぱり
オープニングはこういう曲はいいなとか、あの~~ちょっと、あの~~CDの中盤
休める曲が欲しいなとか、そういうあれはありましたけどね・・・
それぐらい、あとは結果的にまあ、自分が凄い沈んでた時期に作ってた
曲が多いんで、歌詞の面とかでは、なんか、生への執着みたいな・・
ものが、根底に流れてる曲が多いと思うんですけどね・・・ええ・・・
DJ:それは、今も続いてるんですか?その感覚って言うのは・・・
上杉さん:ん~~まあ、そうですね。続いてるには、続いてるんですけど、
今までって言うのは自分の中で、こうしたしこりがある事によって、痛いなあとか
どうにもならない感情みたいなものをだしてたと思うんですけど・・
今度はしこり自体をだしちゃおうかな、やっぱり、それをしないと解決して
いかないと思うんで・・まあ、そういう意味ではテーマがあるんですけど・・・
DJ:腹かっさばいていったって感じですかね?
上杉さん:そうですね。
DJ:しこりだしちゃうって言うのは・・
上杉さん:その後、どうなるって言うのは、見えないですけどね・・・
DJ:なんか、そういう意味では、どんどん裸になっていこうって感じなんですかね?
上杉さん:そうですね。サウンドと歌詞はあの~~反対に裸になっていくって
感じですかね?
柴崎さん:そうですね。音的にはやっぱり、アーティストみんなそうだと思うけど
何々風と呼ばれるよりは、自分のジャンルがあるというかオリジナリティを
持ちたいじゃないですか?だから、どんどんその辺はチャレンジをしていきたいな
と思いますね。
上杉さん:自己中で、現在進行形のロックができればいいかなと思いますけど・・・
DJ:どうですか?ロックって言葉に対する気持ちはありますか?
上杉さん:自分にとってのですか?
DJ:うん、自分にとってもいいし、ロックって言葉そのものでもいいですけど
上杉さん:ん~~僕は、鳴き声なんですよ。まあ、ギターにしてもですね・・
怒りよりは・・・
柴崎さん:自分が好きだったり影響受けた音楽とやってる音楽って言うのは
あの~~あまりにも違うっていうのは嘘だろうと思って・・だから、うまく
消化できたものをやってるだけなんですけど・・・
そうですね。
DJ:一番自然にでてきたのが大事だって事ですね。
柴崎さん:そうですね。
DJ:という「セイレン」ってアルバムですけども、最後になって話逆に
なっちゃいますけど・・・
上杉さん:はい
DJ:え~~ジャケットがですね。
上杉さん:それは柴崎
DJ:あははは・・・・
上杉さん:ええ・・あの朝6時ぐらいにピンポーンって鳴ったんで、
ドアから覗いたらそういう顔してました(笑)
DJ:あははは・・・そうですか。
上杉さん:ちょっと写真撮っとこうかなと・・・
DJ:だそうですんで・・・これは、FANの方もジャケットチェックして、
これがそうなのね・・・
上杉さん:ええ・・・
DJ:納得して欲しいなと思います。
柴崎さん:結構、チャーミングな写真で・・・
DJ:ですね。目がカワイイですね。
上杉さん:ええ・・・
DJ:ライブは、こんだけの音をだそうと思うと、結構、打ち込みをしなきゃ
ならなかったり・・・
上杉さん:はい
DJ:大変だったりとか人数必要だったりとかすんじゃないかなと思うんですけど
その辺はどうですか?
柴崎さん:結構ね、そういういろんなどうしようって言うのがあったんだけど
なんか、ライブに関しては、当たって砕けてしまえって思ってやっていて
だから、尺とかもわりと・・・
上杉さん:間違えたら、そういう事になってるから・・って事で(笑)
柴崎さん:戻れる練習をしてる
DJ:なるほどね。1日目と2日目と長さが全然違うという・・・
柴崎さん:レコードより沢山プレイしようかなと思ってます。
DJ:ソロ長いですか?
上杉さん:そうです。曲によっては・・・
DJ:ギターソロも・・・
上杉さん:はい
DJ:それでは、最後に1曲聴いてお別れしたいと思います。
柴崎さん:al.ni.coで「Suicide Solution」
♪Suicide Solution♪
by sinasoba4
| 2015-12-07 07:20
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