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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

wesugisan.exblog.jp

上杉昇さんの歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたいのと、過去、現在を含め、HP主流の時代は、充実したHPがありましたが、ブログはないなと感じたので、自分で作ってしまえ~という想いで作りました。何かを感じて、上杉さんの音楽を聴いてみたいと思ってくれたら、本望です。

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恋せよ乙女リリース直後のインタビュー
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●デビュー後の盛り上がりを見せている現状について

上杉さん:嬉しいですけどね。聴いてくれる人がそれだけ増えたっていうのがすごくあるんで、
そういう意味でのプレッシャーとか、自分の吐き出すものに対しての責任は、自分の中で大きくなって
いるのは感じますけれど・・でも、別に自分のスタンスは変わらないですよね。
自分の中にある目標とか到達点っていうのは、別に100万枚のミリオンセラーを出すこと、
っていうわけではないから。

●まず、自分がどうありたいか。どうあるべきか・・すべてはそこから始まっているということが、
彼らの中に静かに伝わってきた。

上杉さん:でも・・やっぱり力には繋がりますよね。マラソンとかでも独りで黙々と走ってるより、
周りに応援してくれる人がいるとそれが活力になる。今は右を向いても左を向いても俺達を応援してくれる
人達がいるっていうのはありがたいと思いますよね

●意識的に狙ったものでは、どうやらなさそうだ・・・綿密に練り上げられたものという印象を
わりと強く感じていたのだけれど。

上杉さん:何でもそうだと思うんですけれど、結構芸術的なこととかって計算しちゃったら終わりだと思うんですね。
人間って生きていくために計算高さが出ちゃうのは仕方ないっていうのもあるけれど、それによって純粋な感受性とか薄れていってしまうと思うんです。音楽もそれと一緒ですよ。
物創ることって自分の血を吐き出すことだから





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by sinasoba4 | 2015-08-31 19:35 | WANDS雑誌
WANDS時代のLIVE-JUNK#2 参戦してはいないので、パンフレットの中味の紹介です。
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原点:おおもとになる地点、
物事の始まる所、出発点・
今、現在WANDSという
バンドがあるもとになった場所。
それぞれの出発点になっている
思い出の場所から
WANDSの歴史は始まる

俺の場合はやっぱり町田の”プレイハウス”かな アマチュアの頃、出ていたライブハウスなんだけど
その頃からなんだか俺らは人気があって・・・(笑)
ほかにもあの辺のライブハウスにいくつか出たりしてた。
俺にとって音楽の原点となる場所といったらやっぱりライブハウスだろうね。

普通なら初めての全国ツアーをやるにあたって頑張りますとか期待してくれとかいうことを
言うべきなのかもしれないけど、今の俺はそれよりも、自分自身がこのLIVE-JUNKを楽しめる
かどうかの方が気になっている

自分自身が楽しんでやれなかったらオーディエンスを楽しませるどころではないだろう
俺達が掲示出来るのはエンターティメントのライヴショウじゃない。
WANDSのロックをライヴで表現するだけだ。
受け入れられるとか、嫌われるとか色々あるだろう。
それでも、オーディエンスにはライヴで何かを感じて欲しい。
ある種どうなるかわからない緊張感のあるライヴを俺は望んでいる
それが本来ロックのもっていたライヴの姿だと思うから。

”PIECE OF MY SOUL”は俺の中からロックと言う
言葉の持っているナイーヴな部分を表現していきたいと思っている
ロックという音楽には、激しいサウンドの中にも繊細さがあると思う。

それは例えば、人間の”怒り”という感情があって、それに近いと言うのだけれど
誰かや何かに対して怒るというのは、怒る対象に対して傷ついたり、悲しんだり
愛情を注いだりといった感情の葛藤があるからこそ、”怒る”のだと思うのだ
そこには人間の繊細さが存在し、ロックという言葉にもそれに近い部分がある、と思う
そして、多分、だからこそ俺は音楽を続けているのだろう。

何がどうなるのか、どうなっていくのか、それは自分自身でもわからない。

ただ一つだけ言える事は、今夜ここに来たオーディエンスが、俺達から何かソウルのかけら
を感じ取っていったのなら、それは確かに俺達にとっても嬉しい事には違いない、そう思う。


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by sinasoba4 | 2015-08-31 06:36 | LIVE
WANDS時代のLIVEのパンフレットで、参戦していないのですが、中味の紹介をしたいと思います。
ほとんど、写真が多いのですが、3人のLIVEへの想いが書かれています。
が・・・上杉さんの文章の紹介のみになります。
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子供の頃は、誰もが道端に落ちている他愛ない物でも宝物に出来るぐらい純粋な心を持っていたのに、
大人になるにつれてそういう純粋な部分がなくなっていってしまうのは一体何故なのだろう・・・?
そんな事を漠然と考えていた。
俺達ももしかしたら、世の中や訳知り顔の大人達の世界の中でただのありふれたちっぽけな(=JUNK)
存在なのかもしれない。でも、そんな中でファンの人達の心の中では光輝く存在であり続けたい。
そんな気持ちを込めてWANDSのLIVEは LIVE-JUNKと名付けた。

俺にとって、歌を歌う事は自分との戦い。それがレコーディングであれ、LIVEであれ、俺は歌を歌う自分と
絶えず戦っている。それは格好良い自分でいたいが為の戦いというか、表現者としての自分の理想像を
守り通す為の戦い。

LIVEは恋愛の様なものだと思う。自分が体を張って表現できる唯一の場だから、例え想像とは違っていた
としても、自分が自分である為に自分自身の思うままをさらけ出したい。それで俺達の全てが、外見も内面も、オーディエンスが俺達の事をもっと深く理解してくれたら、それはとても喜ばしい事だと思う。

俺もみんなと同じ世の中に生きていて、同じ様に生活しながら苦しんだり、もがいたりして一生懸命
生きているんだという事をステージを見て感じて欲しい。

                                     上杉 昇
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by sinasoba4 | 2015-08-30 15:59 | LIVE
LIVE-JUNKの頃のインタビュー
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●まずは4月に行われたライブハウス・ギグまでの結果報告から聞きましょう。
具体的にはファンクラブ会員を対象にしたライブで、編集部も観ることはできなかった
んだけれど・・・まあ、多くを聞かずとも今日の君たちを見ると、どれだけそこで
”出し尽くしたか”ってのは想像できるけどね。

上杉さん:もう内蔵が口から出そうなくらいになったっていうか(笑)、ボルテージを
自分の中であげたり、下げたりコントロールする、まだそういうことができなくて
自分と闘ってるような感じ?
アマチュア時代もワン・ステージで20曲位を歌ったことはないし・・・それに俺、基本的に
ライヴ本番もリハーサルと変わらないんですよ。マイク握っちゃうと一緒で、常に全力で
歌ってて。自分の中で合格点を出せないと、また、自分との葛藤が始まるから・・・
だから、喉は結構本番が心配だったなあ

●じゃあ健康管理、コンディション維持にはシビアになったのかな?

上杉さん:いや、あんまりなんないですね。
うん、なんか、”ロックだぜ!”とか言いながら腕立て伏せしてる、みたいなのはダメなんですよ


柴崎さん&木村さん:はははは!

●じゃあマイクを一度握ってしまえば、何も気にせず全開あるのみ、と

上杉さん:ええ。で、それがなんかトレーニングにつながってるのかもしれない

●やっぱりレコーディングでの歌い込みは違うもんなのかね?

上杉さん:全然違いますね、うん

●無理しないでな・・・あと、プレイ面ではどんなどんな意図を持って演ったの?

柴崎さん:まず、CDやテレビだけでしか知られていなかったWANDS、それとライヴでの
WANDSっていうものが良い意味で裏切りであればいいなと思いましたね。
CDだけでは表現しきれない部分っていうのを、とにかく出したかったですね。
それが長いエンディングソロだったり、アレンジだったり、パフォーマンスだったり。
だから、細かいミスとかには、全然執着しなかったですね。

●ライヴでのメンバーは3人に加えてベース、ドラムスそしてマニュぴレーターの合計
6人だったそうだけど。その人選はどのように決めた?

柴崎さん:人間的に、バンドっぽくなれる人というか・・・あまりにも音楽に対する考え方や
世界が違う人だとそうはなれないから。年齢も近いです。

●ふむ。じゃあ、今までに演ったり、リハーサルの回数と、その進め方は?

柴崎さん:30回ちょっとぐらいかな、去年の10月からだから。

木村さん:うん。まずCDに入ってるデータをライブ用に打ち込み直していって、その中から
必要な部分は残したり、省いたり。例えばツイン・ギターのフレーズをギターとシンセで演りたいと
思ったら、その部分を柴崎と確認しあって詰めたりしていくという形。

柴崎さん:その打ち込みのパートへ、いかに人間のノリを溶け込ませるかってところを重点的に
考えつつ、だよね。

●なるほど。”良い意味での裏切り”という言葉の真意は”CDやテレビよりもはるかにワイルドな
WANDSを掲示じたい”ってことだよね?

柴崎さん:そうですね。

●はい。で、遂にこの6月22日&24日の2回に渡って渋谷公会堂&中野サンプラザという
ホールでのファースト・ライヴを演るということになりましたが、まず何故今までライヴを
演らなかったのか、その理由を教えて下さい。

上杉さん:やっぱり”ケツが青かったから”だと思う。今でもケツは青いと思うんだけど・・・
あと、ライヴを演れるだけの曲数がWANDSにはまだなかったっていうこともあります。

●確かに。で、ようやく今回演ろうと決断するに至った経緯は?

上杉さん:”ライヴを演らないと次にいけない”っていうのがレコーディングなり何なりで
あったんじゃないかな?曲を作るにあたって、詞を書くにあたっての行き詰まりというか・・・
やっぱりファンの人に生で接してないと何を求められてるかも分からないわけで。
良い意味で裏切るにしても、やっぱり裏切る相手を知っとかないと。

●もっと早い時期に、その行き詰まりが来なかったのが不思議なくらいだよね
本当に・・・・。そして、今回のライヴに付けられたタイトルは”LIVE-JUNK"なわけですが。
この言葉にWANDSが行き着いた経緯は?

上杉さん:いろいろあるんですけど・・・・この前ライヴのMCでも話したんだけど・・・
人って子供の頃、道端に落ちてる石ころとかを宝物にしたりするじゃないですか?
そういうことが・・・結構誰でもそうだったよなあって考えてて。
もし、今までの俺らをかたよった見方してた人がいるとしても・・・誰もが、子供の頃は
きっと同じだったんだろうなあと思って・・・・これだな、と(笑)

●・・・深いねえ。

上杉さん:実は深いんです。でもそれはファンの人たちが決めてくれることでいいんですけど・・・
”あ、ジャンクだなこいつら。本当にジャンクなだけじゃん!って思ったならそれでも良いし。
それは俺たちがどんなライヴを演るかで決まってくると思うし。

●しかし・・・今まで観る機会がまったく無かった分、ファンの過剰な期待ってのも充分予想
できるからなあ。

上杉さん:本当はライヴハウスをもっと演りたいんですよ・・・”ライヴハウスが帰ってくる場所だ”って
胸張って言えるようになるまでは、ずっとライヴハウスで演ってたいぐらいですから・・・
だいたい俺たちがライヴを演り続けて勝ち取って、握ってきたお客さん達が観にくるわけではないから
そこらへんの不安もやっぱりでてくるし

●ライヴ演ったことが無いんだから、それは当然だよね。でもこれからホールでのライヴを百本演って
お客さんを勝ち取ってく手もあるじゃん?実際マジな話、今WANDSが小さいライヴハウスで唐突に
演れば、会場は死人が出るくらいの混乱になる危険もあるだろうし・・・さて、本番当日の
構成や選曲とかはどう考えていますか?

柴崎さん:まあ、まだ分からない部分は多いですけど・・・今度出るシングルも演るとは思うけど
今はメンバーの中で演りたい曲を出し合っているところかな。演ってみて、客席の反応で求められて
いることがわかってくるとも思うし。

●ステージの仕掛けや演出は?

上杉さん:個人的にはシンプルに演りたいと思ってて。だから着替えたり、マイクスタンド振り回す
くらいですか(笑)あと・・・やっぱライヴハウスとホールは別モノだと思うから、ホールなりの
アプローチの仕方っていうのは考えていかざるをえないと思います。

柴崎さん:よく言う”ホールになると客席とステージの距離が遠くなって、その距離感を詰めるのが
難しい”とか。そういうのもWANDSで体験してみないと・・・・どうなのかな?って思ってますけどね。

上杉さん:あとは・・・・詞を書くときに表現するのと同じように、身体を張って何か表現しているものを
ちょっとでも感じ取ってもらえれば。で・・・演るからには、自分にとってもお客さんにとっても
パーフェクトだと思える物を演りたいから・・・・・それができない恐れがある場合は(ライヴじたいを)
演んないかもしれない。

●おお、言い切りましたな(笑)柴崎君はいかがですか。

柴崎さん:ひとつのステージから発する塊みたいなものが、客席に伝われば良いかな。
そういう”外を向いた意思”があるライヴであれば、何もかも自然に格好よくなると思います。
あとは弾いたギターの一音一音で、お客さんが反応するぐらいのパワーを持って演りたいですね。
今まで部分的にしか知られていないギタリスト像を打ち破りたいというか・・・俺はあくまでミュージシャン
だぞ、という気持ちを示したいし。

木村さん:うらやましいですよ、ステージ前の方で歩ける二人が(笑)僕なりにいろいろ考えてる
部分はあるんだけれど、やっぱりキーボードの機材に囲まれているから、表現できる範囲は彼らより
限られてますから。だから会場中を楽しく見渡してやりたいですね。

上杉さん:いっそのこと前まで出てったら?何ももたないで踊っちゃうとか(全員爆笑)

柴崎さん:いや、やっぱりキーボードのお城に囲まれる美学を追求しないと

木村さん:それはありますね(笑)


●やっぱりレコーディングでの歌い込みとは違うもんなのかね?

上杉さん:全然違いますね、うん


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by sinasoba4 | 2015-08-30 09:55 | WANDS雑誌
アルバム「Littl Bit・・・」発売の頃


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●作り方としては、今回も曲作りとレコーディング同時並行というパターンですか?

柴崎さん:そうですね。曲ができたらすぐレコーディングに入るって感じですね。

●その手順って、自分たちの中ではスムーズにいくようになりました?

上杉さん:あらゆる面において、以前より全然慣れてきて。でも、そういう意味では、
音に変な余裕とか、慣れたことによって緊張感がなくなるとか、そういうのが出たら
嫌だなって。気持ちとしては初心にもどってというか、勢いのある曲ばかりになってるんです


●曲調のバリエーションを考えたりしました?

柴崎さん:今回はあんまりそういうのはなくて。わりと全部、単体で聴いてよければ
どんどんレコーディングに入っちゃうという感じで。で1回ミックスとかやる前に
通しで聴いて、落ち着ける部分がちょっと少ないというか、濃厚すぎるという感じがしたんですよ。
ちょっとやかましいかなぐらいの感じだったんで最後にもうちょっとアルバム全体を疲れないで
聴けるような曲を入れようという、そのぐらいの調整で。短期集中のレコーディングだったんで
その時の自分をあんまり計算せずに出しましたね。

●計算せずにやってみた段階で濃厚な曲が並んだっていうのは?

柴崎さん:最初どういうアルバムにしようって話をした時に3人の共通点であるルーツの
ハードロックっぽい要素をいっぱい入れようということだったんで、あまり細かいことを気に
せずに、わりとハードなアプローチでいこうと。

上杉さん:前作の「時の扉」っていうアルバムは自分の中では価値観というか基準が高いところに
あるんで、それに負けないようにって。それで自然と濃いものになってしまったのかもしれないですけど。

●「Little Bit・・・」っていう曲はアルバム・タイトルになってますけど
あの曲が核になっていたり?

上杉さん:というか、自分の中では「DON'T CRY」っていう曲が大きくて。以前に人間の
嫌な面っていうのをさらけ出していけたらいいなっていう話をしましたけど、それに少しは
近づけたなっていうか。「時の扉」の時は、自分の中の弱い部分を中心に詞を書いてきたんですけど
今回はもっと自分の中で以前だったら絶対拒否しただろうなっていう恋愛観だとか、そういうものも
ここ最近で広がったというか、肯定できるようになってきたというか。

●それはもう少し詳しく言うとどういうことなんですか?

上杉さん:「Little Bit・・・」の歌詞はそうなんですけど、生活の中に抑圧されてる部分が
大きいと、少しでも自分の欲望を満たすために、あんまり他人に知られたくないような行動を
とったり。以前はそういう部分から目をそらしたがってたんですけど、最近はもう、それは
それでいいんじゃないって。

●それは、自分を、ある程度距離を置いて見えるようになってきたっていうことでもある?

上杉さん:そうかもしれないですね。今までって自分の中で見えてることを自信を持って
吐き出すぞ、みたいな感じだったけど、最近はわからないことはわからないまま、
どうなんだろうって歌ってたりとか。自分の中でまだ憶測でしかないテーマとかでも
俺はこう思うって歌っちゃう。そういう意味では「DON'T CRY」という曲をかけた
っていうことは自分の中では大きいし、こわいんですよ。あとで自分にどう返って
くるのかって。

●それじゃあ「DON'T CRY」はいちばん苦労した曲ですよね。
ということは、今の自分に近いものがでてる?

上杉さん:近いというか思い入れはいちばんありますね。

柴崎さん:あれは結構びっくりしたというか。もっと平和な広大なイメージの曲かなと
思ってギター入れたりしてたんですけど、意外にああいう詞がついて

上杉さん:あれを書くときにあったテーマって人間って取り返しのつかないような罪を
犯したときにその人自身にその罪がのしかかってきて、それをずっと背負って生きていかなきゃ
ならないと思うんです。その時、まわりにもその事実を責められ続けると、その人は
一生腐った人生を送らなきゃならないという。人間はある程度、精神的に満たされてないと
冷静な判断ができなくなってきて、そいつは一生立ち直れないんじゃないかって。
いろいろ考えてるうちに、そういう奴を励ます曲があっていいんじゃないかって。
だからといって許してばかりはいられないんですけどね。

●結構、深いテーマですね。

上杉さん:そうですね。全然ラブソングじゃないんだけど、でも、もっと広い意味での
ラブソングかもしれない。

●そういうカラーの違うものが入って、アルバムに違和感がでるとは思わなかったですか?

上杉さん:いや、これはもう絶対歌いたいと思いました。ちょっと・・(笑)

柴崎さん:アルバム・タイトルが”ちょっと・・”だから(笑)そんなに力まず、自然体で
出してみましたっていう。あまり計算せずに、今の自分たちの自然に表現したものを、素直に
作ろう、みたいな感じだったんです。だから、製作期間もわりと短くて。
前回はオケも何パターンも録り直したりしたんですけど、今回はそういうこともなく

●音の面では、どういうこだわりをだそうと?

柴崎さん:自分の中にあるスタイルっていうのは全然かわったわけではないだけど、
もっと荒削りでハードな部分を出そうかなという姿勢で取り組んだんです。結果的に
ダビングとかしてる曲も結構あるんですけど、基本的にハードロック的アプローチのギターが
一本しっかり入ってる。みたいな感じになりました。

●ハードな音にしたいっていう部分は前からあったんですか?

柴崎さん:前作ぐらいからあったんですけど、さらに

上杉さん:今までサウンドをいろいろ着込むことでおおきくなろうとしていたっていうのがあるん
だけど。これだけ俺たちのことを応援してくれる人が増えてくると、逆に裸の自分を知って欲しい
っていうのがでてきて。そういう意味で今回、歌にも生身の上杉という人間が歌ってるって感じを
出したくて。ミックスも全部立ち会って、声の感じ、歌の処理とかはリバーブとかに頼らず
歌はほんと”素”ですよ(笑)

●じゃ、今回は生の自分たちに近い音っていうのがかなり大きな比重を占めたアルバム?

上杉さん:そうですね。このアルバムはリリースするのがコワいんですけど(笑)
裸に近くなったっていうのもあるし。詞の面でもテーマが大きくなったぶん返ってくるものも大きい
だろうし。裸で歩き出した分傷を負うことも多いだろうし(笑)

●でも、うらはらですよね。アルバムタイトルみたいに”ちょっと”っていう気持ちで
作り始めたミニ・アルバムで大きなテーマででてきたという

上杉さん:本当は”ちょっと・・”じゃないのかもしれない”ビック”とか(笑)

●気楽に作った時に本質的なものが出るものなのかも

柴崎さん:気楽にやろうっていうのはなるべく自然体に近い形で取り組もうっていうのに近くて
それが瞬間のエネルギーに結びついてしまったというか。
だから、気分的には気楽だったんですけど

●結果的にはコワいものになった?

上杉さん:そうですね。

●そういう方向っていうのがある程度見えてきたら、そっちをもう少し掘りげたい
ってうのがあったりしませんか?

上杉さん:どうだろう

柴崎さん:ファンとかCDを買ってくれてる人たちのWANDSのここがいいと思って
聴いてくれてるっていう部分は忘れないようにして。それは基本的な部分で。
この先も、それだけは考慮しながら作りたいと思ってるんですけど


●今回でてきた、ハードな音の面とか、歌詞の深い部分とか、それを次にどうつきつめて
いくのかなという。

上杉さん:それはまだわかんないですけど、でも今まではひとつのことにとらわれすぎていた
自分っていうのがいて。そこから、脱出しよう脱出しようともがいていたんですよ。
その脱出するきっかけみたいなものになったんじゃないかな

●どういうところをとらわれていたと思います?

上杉さん:今までって、わりとなんでも疑って。否定することばっかりだったような気がするんですよ
だからそういう、否定できる自分っていう部分を出せたんじゃないかと

●柴崎君のてごたえはどうですか?

柴崎さん:前作の時はアルバムを作ってる最中にいきなりシングルが盛り上がったり、まだWANDS
っていったいどういう方向に行ったらいいのかつかめてないまま、ただがむしゃらに、その時の
いい状態のものをだそうっていうことでやってきたんですよ。
そしたら、アルバム「時の扉」の反響が予想以上に大きかったんで・・・
あのアルバムの何がよかったのかっていうのをまた客観的に考えたりして。
結構作りこんだアルバムだったんで、今回ミニアルバムだし、自分たちの自然体で作品として
残しておいてもいいなって。これを出して、また反応とかあるわけじゃないですか。
そういうのも感じながら前作も聴き比べてみたりしたら、もっとWANDSっていうバンドが自分の
中で明確になってくるんじゃないかな

●客観的に考えて、「時の扉」はどうして売れたと思いました?

柴崎さん:やっぱり、すごくポップですよね。
それと、これ、見よがしなところがあまりないというか。
”俺たちがWANDSだ、聴け”みたいな、そういうニュアンスはあんまり感じられないアルバム
じゃないかな。

●結構、作りこんでいるけれど?

柴崎さん:作りこんだぶん、いろんなフィルターが上からかかってる感じで。歌の処理とかも
オケとのマッチングとか、そういうことを優先にしてた部分はあったんで

上杉さん:俺が思ったのは前にものを作るということは、自分の血を吐き出すことだって
いう話をしましたけど、その血を吐き出した結果なんじゃないかな。
別にビジネスとしてどうだとか、そういうことを考えて作ったんじゃないから。
苦労した結果なんじゃないかな(笑)

●今回はより濃い血を吐き出せた?

上杉さん:そうですね。

柴崎さん:細かいことが気になってやり直しをするって部分もなかったし。

●曲作りやレコーディングの作業は以前よりはスムーズにできるようになってきてるし

上杉さん:音を録る作業っていう意味ではすごいスムーズになったけど、やっぱり言葉とか
自分の中に少なくなってきますから、だんだん。そういう意味での苦労はあります。
どのミュージシャンも最初の作品がいちばんいいって言われると思うんですけど、
それって自分の中に言いたいことが積り積もってて、さあデビューだっていう時に
爆発して、水を得た魚のような状態で行けるからだと思うんですよ。それで、
聴いてくれる人が増えていって。聴いてくれる人は増えてくるけど、吐き出す言葉は
減っていくという(笑)

柴崎さん:需要と供給のアンバランス(笑)

上杉さん:上杉はもうデビュー当時のような詞は書けないんじゃないかとか、そう思われたく
ないなっていうのがすごいあるし、今回の「天使になんてなれなかった」っていう曲は「ストレイキャット」
っていう「寂しさは秋の色」のカップリング曲があるんですけど、あの曲を同じテーマで今書くとしたら
どういう内容になるだろうかって。そういう書き方もしてみたり。

●「時の扉」あたりからのヒットの連続って、自分たちにとっては影響あります?
プレッシャーとかやりがいという意味で。

柴崎さん:プレッシャーというよりは、やりがいですね。活力源とか、原動力にすごく
なってると思う。

上杉さん:よくあるビジネスと自分の志向のギャップとか、そういうものは歌詞に
関してはないですね。やっぱり原動力につながってますね。

●サウンド面ではどうですか?今までは16ビートを基本にハードなギターが入りつつ
みたいなパターンが多かったですけど、それこそもっとストレートにハードロック的なアプローチを
やってみたりとか。

柴崎さん:でもWANDSはサウンドに関しては、ひとつの方向だけじゃなく、いろんなアレンジも
してるわけですから。これからハードになっていくとかそういうことは考えてなくて。
もっと、幅を出していきたいという。自分たちが無理しない程度で、メロディや曲に
一番しっくりくるサウンドっていうのを大切にしていきたいです。

●上杉さんはどう思ってます?

上杉さん:柴崎君がどのようにして曲を生み出しているのか、その場所には一緒にいないんで
明確には言えないんですけど(笑)
やっぱり吐き出した血は受け入れてもらえるかなって。これからもそういう姿勢で。
そう信じていますけど(笑)

●そういうコンピネーションは、時間が経つにつれて密になってきてます?

柴崎さん:ギターを入れる時に、マルチテープに仮歌が入ってるんだけど、仮歌なりに
ちゃんと表現とか起伏はあるわけじゃないですか。それを聴いて歌の表現に合わせてこう弾いて
ボーカリスト上杉を触発したりする音楽で喜ばせたいというか。やっぱりミュージシャンって音での
会話ってあるわけで、そういう部分が少し出てきて。より上杉に歌う気を起こさせるというか
自然にワイルドな方向に弾いてしまうというか。

●いい意味であおるというか?

柴崎さん:そうですね。逆にあおられたりとかするし。。今までは、わりとよく、
上杉に文句言われてましたね(笑)

●なんて言われるんですか?

柴崎さん:綺麗に弾きすぎるって(笑)上杉はほんとうに生々しいものが好きですから(笑)
歌う時もリバーブかけない。やっぱりメンバーに気に入ってもらえないとつまらないっていうのが
あるし。そういう意味では、やり取りが少しはできるようになってきたかなって思います。

上杉さん:俺はテクニック志向の人じゃないんで。とりあえず、なんだろうこれはっていうのが
好きなんです。自分でもうまいボーカリストだとは思わないし。逆にうまいねって言われても
うれしいと思わない。それよりあいつの歌はいいよって言われた方が嬉しいですからね。
彼(柴崎)はもともとうまいギタリストで。”うまい”と”いい”とは違うと思うんですよ。
でも、よくなる素質はすごい持ってる人だと俺は信じていたので。そういう意味では
これっていいよねっていうプレイを最近してくれるんで。

●それはギターに自分がよりでてきたというか?

柴崎さん:でしょうね。レコーディングの時も、あんまり固く考えないで、ただのレコーディング
じゃんって(笑)遊んでる部分の要素も増えてきたし、打ち込みの中に入る人間の弾くギターが
いきいきとしたものに感じられれば、すごくいいなと思いますけど。音を聴いてパフォーマンスが
感じ取れるっていうのがいいですね。

●ここはのけぞって弾いてるな、とか?

柴崎さん:そうそう、そういうものが感じられたらいいですね。歌う人間って、一般の聴く人の
感性に近い部分を持ってると思うんで。上杉の言った、なんだこれはって思わせる部分がないと。
一般のリスナーにとってもそれは同じことなんじゃないかな。

上杉さん:もしかしたら俺が、柴崎君をどんどん変にしていってるのかもしれない(笑)


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by sinasoba4 | 2015-08-29 19:24 | WANDS雑誌
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新作のレコーディングも着々と進んでいる気配のWANDS。各テレビ番組への出演や
深夜のスポットなどで、彼らの姿を見かけることも多くなって来たと思うけれど、
まだまだその謙虚な人柄ゆえか(笑)生身のキャラクターがナゾに包まれている状態の
ヴォーカリスト/上杉昇である。
ラヴソングを含めたWANDSの歌詞ほとんどを生み出している彼が”愛してるもの、そして
愛し方”について、今月はポツリポツリと聞いてみよう

「ROCK」
上杉さん:まず何を一番愛してるかっていったら、ロック。ライフスタイルからこだわってるところ
がある。たとえば、ふだんの服装。ロックを感じるのは今日着てる服とか(革ジャンに
ジーンズ)感じないのはまあタートルネックのセーターだとか(笑)ナップザックとか(笑)
世の中に流されて真面目に生きてるような服とか。けっこうスタイルから入るんです。
でも、ロックが何かって言ったら、ロックってすごく正直な音楽だと思うから、
自分に嘘ついたりしないのがロックっぽい生き方だと思う。
自然にしているといるというか。だから「○○はよくない」って言うこと自体が
本当はロックじゃないんだけど、今の状況も自分が一番やりたいことができてるわけだから
それなりにロックスタイルの生き方かなと思ってます。
そういう「これはロック、ロックじゃない」の基準となると・・・
無難なモノってロックじゃないと思うのね、誰にでも愛されやすいというか。
そういうふうにモノを作る発送自体が、すでにロックじゃない。

毎日のロックとの接し方としては、まず一日中聴いてますよね。
CDもほとんどロックしかもってなくて。疲れてる時は70年代にもどって、ソフトな
音を聴いたり、ムシャクシャする時はスラッシュメタルを聴いたり、アンテナとか。
そうやって自分のからだがあ取り替えがきかないようにしてます。
自分の中のものとして欠かせないように。5年ぐらい前からずっとそう。
でも(同じロックの中でも)聴く幅は広がってますね。
最初にロックを聴き始めた頃は、ドッケンなんかのいわゆる雑誌のグラビアを
飾ってるようなバンドが多かったけど、今はいろいろ。俺らの時代って70年代に逆戻り
してるからそういうところで新鮮なんですよ。
スピリッツとしてのロックですか?
日常生活してて、何かにジーンと感動したりすることはあるけど、「鳥肌が立って震えがくるほど
感動できるのって、ロックしかないんですよ。
「鳥肌が立って震えがくるほど感動できる」それが俺にとってロックなものだと
思いますね。

「VOICE」
上杉さん:始めて客観的に自分の声を聴いたのは、小学校4年ぐらいの時に友達とふざけて
ラジカセで(自分の声を)録音したとき。その時は俺の声じゃないと思ってイヤな感じでした。
それが悪くないって思い始めたのは中学ぐらいかな。
ロック聴くようになってテープと一緒に鼻唄を歌ったのを自分で聴いてみて
最初はラジカセで録ると、声質って変わるもんだと思ってたんですよ。
機械のせいで。でもそうやって歌を歌うようになってから、自分で聞こえる声のギャップはあまり
感じなくなった。それより知らなかった自分を発見できた驚きがあって、それがすごい新鮮でしたね。
だんだんロックミュージシャンになれるような気持ちがして。それで「このままいくと
なっちゃうな」っていう根拠のない自信がすごくありました。
次にロックスターになるのは俺しかないと。
そのあとバンドを組んでライヴハウスでやるようになってからも、たとえば対バンとかの
ヴォーカルを聴いても「ケッ」って思ってましたからね(笑)
生まれて初めて負けたと思ったのは、あるバンドのヴォーカリストです。
ハンパじゃないんですよ。もう命削ってる感じがするんです。
美形でそんなに背は高くないけど、そのギャップがすごいんですよ。
その人だけですね。負けたと思ったの。ていうか俺よりうまいなと思うヴォーカリストはたくさん
いるんですけど、すごいなっていうのはいませんよね。なかなか。
・・・・俺がすごいなって思うのは、歌に自分の感情がモロにでてる人ですね。
殺気を感じるというか。鳥肌が立つ感動、ですよ。テクニックをひけらかしてるような人は
何も感じない。アクセルローズも歌い方はめちゃくちゃだけど、そのへんがすごいと思うし
自分の常日頃からそこに近づこうとしてます。ジレンマも多いけど。
きっと自分の中にどれだけロックという感情的な音楽が浸透してるかにかかってくるんで
しょうね。
そこが大きいんじゃないかな。それはもう本当これからの課題だと思ってます。

「GIRL」
上杉さん:女の子の理想は、ひとつひとつのしぐさの中から優しいっていうにおいを
醸し出してる人。周りをリラックスできるような空気に変えちゃう人
そういうのって安らげるじゃないですか。でもそういう人がいても俺は自分の感情が動いてることに
気づかれたくないんです。安らげる女の子がいたら自分の気持ちをバレないようにして
ニヤニヤしてる、っていうのに近い感じ
実際に行動に出るってより・・・だから、そこだけはロックでいられないという
無の自分、何もない自分になる。相手を好きになったことによってその雰囲気を壊したくないって
思って、壊さないからロックじゃないんですよ。自分でいられない。
好きになった女の子に一番したくないことですか?そうだな・・・なんか・・・
やっぱり・・沈んでる顔を見せたくないかな。・・・あと強がりだけの冷たさ。
そういうのをいちばん見せたくない。
沈んでる顔を見せたくないってことは冷たい顔を見せたくないってこと。
その人の前じゃ決して泣かないと思いますね。嬉し泣きとか感動泣きもしたことない。
だから好きな人を目の前にすると不自由になってしまうんです。
自分の感情がコントロールできない。
それぐらい無になってしまうというか。でも激愛っていいですよね。
スマートな恋愛ってありますけど、あれは理解しがたいですよね。
・・・でも人情とか愛情っていつも出してるとありがたみがなくなるじゃないですか。
たまに出すからいいんであって。もったいぶる性格なのかもしれないけど(笑)
伝えるのもうまくないですよ。うた以外はダメです。
なんにもできないんですよね。けっこうマジで好きになる人ができちゃうと何も手につかなく
なっちゃうから。うわの空になっちゃうじゃないですかね。ガソリン車に灯油入れちゃったり
勝手に俺一人がお人形のように何もできなくなっちゃうっていう。
でもそんな自分もあるけど、俺にとって女の子という存在は「あのこがいるから頑張れちゃう」
っていうパワーの源というより、それを通り越しちゃった「安らぎ」なんですよ。


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by sinasoba4 | 2015-08-29 08:59 | WANDS雑誌
1993年 アルバム「時の扉」リリースの頃


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「待望の」という言い方がこれほどふさわしく思えることもなかなかないだろう。
当初の予定では、昨年中に発売される予定だった、彼らのアルバムだが、93年4月
17日にやっと手にすることができた。
アルバムのタイトル曲「時の扉」で始まる10曲は、その完成度とラジオやテレビで
すっかりおなじみになっている彼らのヒット曲が散りばめられている。
どの楽曲も、ずっと前から親しんできたような感覚で体の中にしみこんで来る感覚は
「やっぱりWANDSは売れてるんだな」などという「地球は回ってる」ことを再確認する
のに等しい感想。そして、とても最初のフルアルバムとは思えない、安定感
後者の感想は、彼らの楽曲・詞・アレンジそのもののクオリティが再確認されたことでもある。

柴崎さん:・・・何曲か録り終わったころに自分たちで聴いてみたんですけど、
あんまりよくないねってことになって(笑)
曲そのものっていうよりも、アレンジかがちょっとっていう感じでしたね。
それでまた、やり直すってことになって。それが年末でしたから、もう年内にって
いうのはどうやっても間に合わなかったんですよね

●最初からっていうのは、アレンジも当然やり直して・・・。

柴崎さん:オケ(ヴォーカル以外の、いわゆるカラオケ状態の曲)までですから、
打ち込みもやり直して。ちなみに”時の扉”はアレンジを4パターン録ったんです。
歌メロも違ってたりして。何かそう考えると、これはどっかで機会があったらぜひ聴いて
もらいたいなっていうくらいですね。全部でテイク数だけだったら、アルバム2、3枚分に
なったから。大変、というよりは(製作環境に)恵まれてると考えるべきなんでじょうね
やっぱりこれは(笑)

●アレンジ以外に、製作期間中は心境の変化っていうのもあったんですか。

上杉さん:今回は自分の悲観的なところとかをテーマにした詞が多いんですよ。
だからそういう意味での詞のまとまりをつけたいっていうのがあったんですけど、
そうやって自分のことをさらけ出したり、吐き出すことで自分のけじめをつけるって
いうか、そんなところがあって。それを超えたいがために歌っているのかもしれない
といっても大げさじゃないですから・・・

柴崎さん:それと8月にレコーディングを始めた時と、12月、1月とでは
周囲の状況が大きく変わってしまったんで(笑)当初は自分たちの好きな音、
やりたいことを突き詰めることだけを考えていたんですけど・・・

上杉さん:前のミニアルバムを聴いてくれた人がすごく増えたんで、となると
前作の延長線上にあるものをっていうか、それを踏まえて詞も考え直さなくちゃ
いけないっていうのもあって

柴崎さん:それとかシングルを買っていいなって思ってくれる人も多いんで
その時に感じた良さっていうのに今回のアルバムも応えてあげないとWANDS
っていうバンドが見えなくなるんじゃないかとも思って。
だから、シングルの音のバランスと、自分たちの今やりたい音のバランスをもう1回
調整しなおすという作業を、年末以降やってたっていう感じですかね

●レコーディング作業の期間というのは、いわば時計は止まってしまうのが普通だ。
曲を作ったり詞を作ったり、音を作り上げるのに没頭している間、しばし世間の喧噪からは
遠ざかることになる。いわば「山ごもり」のような状況が続く。彼らのレコーディング
もその例にたがわず進行する。”はず”だった。柴崎君の「大きく状況が変わってしまったので」
という言葉は、レコーディング中に過去発表してあったCDセールスが驚異的に伸びたこと
だ。これにより、彼らの山ごもりは中断を余儀なくされる。”より高いクオリティを求める気持ち”
それが理由だ

上杉さん:とはいえ、自分たちのやりたいことができなくなるということにはいかない
ですからね。聴いてる人が受ける印象がどうであれ、俺は常にその時、表現したいことを
大事にしてるんです。だから、自分の詞をあとになって、聴いて、さらっと流せないっていうか
うそつけないっていうか。俺にとって詞を書く事って、自分の血を吐き出すことなんですよ。
だからフィクションの世界を作れる人間だったらもう少しスムーズに行くと思うんだけど・・・
周囲の状況の変化もあるかもしれないけれども、自分の言葉にこだわった結果っていう部分
が大きいと思う

柴崎さん:細かいところでいえば、自分のギターに関してはテーマをもって臨んでて
それは変わることはなかったんですけど、今回はWANDSのバンドとしてのパフォーマンスが
見えるような音の入れ方っていうか、例えば、ステージで演奏してカッコいいみたいのが
想像できる入れ方っていうのができたらいいなと思っていたんですけど。そのためか、細かいダビング
が減ったっていうのが前回との違いですかね。結果的にはわからないですけど(笑)

●歌の方はどうですか。

上杉さん:さっきの”フィクションで詞を書けない”っていうのもあるんですけど、
感情を入れて歌うのはレコーディングにも慣れてきてできるんだけど、逆にあんまりにも
感情的になりすぎると、後になって聴いて”何で?”って思うことが何回かあったんですよ
それと俺の場合感情移入がすぎると、雑に聴こえてしまうんで、抑えることのほうに
気を使うようになってました。その辺のコントロールの難しさは今回のレコーディングでも
痛感して

●レコーディングの作業とはある意味であきらめる作業だと言ったミュージシャン
がいる。決して否定的な意味ではなくて、まだできる、もっといいものができるんだと
想い続けてしまうときりがない。だから、自分に「これでいいのだ」と納得させるのがレコーディング
なのだ、という意味だ。
ベテランのミュージシャンの中には2週間でレコーディングを終えてしまう人もいる
これは歌うことに慣れてしまったのではなく、レコーディングが何かを達観してしまった
結果だろう


上杉、柴崎の言葉の節々に感じられる繊細さや、細かい気配りからして、
「まだできる、、もっといいものができる」と思う気持ちが強いことは伺える
また、何よりもこの長い製作期間がそれを裏づけている。上杉はそれを「挑戦だ」という

上杉さん:挑むだけ挑んでいますから。あとのいいか悪いかの判断はディレクターに
委ねるようになりましたね

●難産の末、出来上がったものを作品として聴いてみて改めて感じることって
ありますか。

上杉さん:通して聴くと、なんか疲れますよね。自分が重なっているというか、そこに
込められているから。ま、当事者だからそうなおかもしれないですけど。まだ殴られた
直後のその痛みをあまり感じない頃のようっていうか。客観的な判断もなかなかできないし


柴崎さん:ミックスとかも結構気が変わるもので、聴いてみるとまだあれもできたんじゃないかとか、
こうしたほうがよかったんじゃないかとかいろいろ考えてしまいますね。
OKだしたその時と、今とでは何か気持ちとか心境の違いがあるからかもしれないですけど
ただ、今回意識したパフォーマンスが見えてくるような、あ、ここでギターが出てきた、
シンセが出てきたっていうのが伝わるものにはなったなと思いますけど・・・
あとは聴く人がどう思うかっていうことですね。前のミニアルバムのときには考えなかった
というか。あのときは自分たちの音楽をきっちり理解してもらうために、自分たちのやりたい
ことをしっかりやろうっていうのがテーマとしてあったんだと思うんです。
けれど今回はこれを出して裏切ることになってしまわないだろうか?とも考えたし

上杉さん:俺はそう考えたことはないかな(笑)
俺が考えてるのは、本当の意味で俺の人間性っていうのを聴いてる人がどれくらい
いるんだろうってことだから。WANDSってまだ何かわからないけど、少なくとも
”ほかのアーティストよりもより人間的な歌を歌いたいな”っていうのがあって。
人間は長所もあるし、短所もあるものだから、その両方理解してもらいたいし・・・

とにかく彼らのレコーディングは終了した。アルバムに入りきれなかった彼らの
思いは届いただろうかー

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by sinasoba4 | 2015-08-28 19:28 | WANDS雑誌
アルバム「時の扉」とニューシングル「愛を語るより口づけをかわそう」リリースされた頃

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●アルバム「時の扉」について

上杉さん:アルバムコンセプトっていうのはさほどなかったんですけど、
自分たちの中から一つ一つ吹き出すというか、感じるものを表現したわけだから
内容的には、特に歌詞とかは前作よりも思い入れのあるものになりました。
前作も最近になって聞いてくれる人が増えてるみたいなんで、やっぱり前作の延長線上で
それ以上のものを作っていくっていう時に、前作のスタンスは残しておいて、さらに濃いもの
んしたいっていうのが強くなってきたんですよ。
最近、自分の考えをストレートに吐き出せるようになってきたから、詞に関しては
そんなに悩まなかったですけど


●アルバムに収録することになった基準は、やはり、歌詞だ。
自分の生活感に密着した歌詞、決してフィクションではない世界をという
基準から曲が選ばれた。

上杉さん:いろいろ選んだんですけど、でもやっぱり最後には、前向きに行こうぜ
っていう気持ちがタイトル曲に表れているんですよ。
自分もそうだけど、聞いてる人も、精神的に歌うことによっていい気分になったり
とか。救うって言ったら大げさだけど、そういう感じにしたいから歌ってる、
音楽やってるっていうのがあるから、今回はそういう意味で自分のためのアルバムかなって。
これだけ待たせておいて、何てわがままな奴なんだと思われちゃうんですけど(笑


●レコーディング作業中にチャート1位に輝いたことで、注目度も高くふつうなら
それがプレッシャーになりがちだが、本人たちは、さほど煮詰まることなく、
じっくりと腰を落ち着けて曲作りやアレンジに臨んだ。

上杉さん:あんまり昔から、数字的なものに興味がなかったっというか。
別に1位になるために音楽やってきたわけじゃないし。デビューを目的としたり
チャートで1位になることを目的としてたら、その目標がかなった時にやることが
なくなって消えていっちゃうと思うんですよ。そういう部分で音楽やっているわけじゃ
ないから、プレッシャーっていうのはなかったです。
どちらかというと自分のためにやってるってほうが強いから。嬉しいなっていうのは
ありましたけど。戸惑いは俺はなかったですね

●ただ、感情移入の仕方もバランスが難しく、ボーカルスタイルひとつ取っても
熱く入り込んで歌うか、サラリと流すかで、かなり印象は違ってくる。それは今回
実際にやってみて分かったことだという。

上杉さん:今、自分の中のテーマなんですけど、感情移入すればするほど、自分の中で
空回りしちゃって、あとで聞いてアレっと思うことがたまにあるんですよ。特に思い入れの
ある曲だとすごい感情移入して、そのシチュエーションを頭の中に思い浮かべながら、
歌ったりしてたんですけど、やっぱり難しいですね。
その曲と詞の相性っていうのもあるかもしれないですけど、俺の場合、どうも感情が入れば入るほど
荒くなっちゃうっていうクセがあるから

●最新シングル「愛を語るより口づけをかわそう」はアルバムに収録されていない
これに関しては、聞いてる人間を意識して作った曲とはっきり分けて考えてある。

上杉さん:このアルバムは今回のレコーディングをした時の上杉という人間のすべて
と言ったら大げさだけど、そういう気持ちで作りましたから。人間性をいかに詞に表現
するかっていう部分で、どうしても綺麗な部分ばっかり書きたがるじゃないですか。
そういうのはあんまり好きじゃないから。このアルバムでは弱い部分を中心に表現してるけど
これからは自分の嫌なところとかもどんどんさらけ出していけたらなって思います。
吐き出すことによって、ひとつのけじめじゃないけど、確認ができているというか、
常に自分を見つめている状態があるんですよ。




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by sinasoba4 | 2015-08-28 05:41 | WANDS雑誌
「時の扉」2ndアルバム発売に伴うインタビュー


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上杉さん:歌詞は前作より、思い入れのあるものになりました。
それは本当に自分の中から素直に吐き出して
るという意味で。それも曲を聴きながら”こういうことを言ってるんだ”
じゃなくて、歌詞カード見てても満足できるものになってるし。
自分の経験を出すっていうよりは、自分の人間性をいかに吐き出せるかって
いうところにかかってると思うんですよ。
そこで、絶対クオリティーの高いものを作りたかったし

上杉さん:今回のアルバムは、レコーディングしたときの自分がすべてつまってる
と思います。詞の表現にしても、人間性をだそうと思ったら、その人の弱い部分って
でてくると思うんです。今回はそういうところを中心に表現してますけど、
これからも、自分の嫌なところも含めて、どんどんさらけ出していけたらなって考えてます。
そうやって思いや感情を吐き出すことで、自分が確認できるというか自分を見つめて
いられると思うんですよ。


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by sinasoba4 | 2015-08-27 19:07 | WANDS雑誌
突然の話だが、キーボードの大島康祐がWANDSから離れることになった。
WANDSとしてはなかなか慌ただしい展開になってきたが、また、気持ちを新たに、
今後の活動を語ってもらった。
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●今回の件については大島君と話し合っているとは思うんですけど?

上杉さん:もちろん話し合いました。一番言えることは、彼もそうだと思うし、
僕らもそうですけど、僕らもそうですけど、やっぱり音楽をこよなく愛してるって
いうのは一緒なわけで。それゆえに音楽により誠実でありたいっていうのがあって
その誠実であるためにこの形態を選んだっていう

柴崎さん:だから、無理に引き止めるようとか、そういうのはなかったです

上杉さん:彼は抜けるというよりも、これからも大いに関わってもらう可能性っていうのも
十分考えられますから

●ただ、曲の大半を大島くんが手がけていたわけだから、そこで不安はあったりしませんでした?

上杉さん:基本的には彼が作ってましたけど、でも、3人でああだこうだ言い合って
固まってきたわけで、その辺は問題ないと思います

柴崎さん:俺なり上杉なりが曲を書いていくと思いますし、楽曲とかで大島の曲が
入るっていう可能性もないことはないし。僕らがいいと思った曲をやっていくという
方針でやってるんで

●試行錯誤して共にやってきた仲間っていう意識もあったと思うんですけど?

上杉さん:それはありましたし、今でもあります。でも、やっぱりバンドって
ナマ物だから、多少のそういう変化って不思議じゃないです。

柴崎さん:もともと彼の本質的な音楽性っていうのを分かってやってるし。
だから、彼がWANDSにどういう面白さを見出してやってたかっていうと、何が生まれるか
分からないスリリングさっていうのを面白いと思ってやってて。
他にも自分がやりたい音楽っていうのを持っていたと思うんですよ。
そういうのも分かりつつやってたんで、そっちのもうひとつのバンドが忙しくなって
きたっていうことで、それは素直に自分の道を進めばいいんじゃないかな、みたいな

上杉さん:WANDSをやっていく上でお互いに理解し合ってやってたから
本当の意味で理解できているからこそ、それほど大きな変動としては受け止めて
ないと思います

●確かに、最初からWANDSはユニット的にスタートしたわけだから。

柴崎さん:ええ、もともとこういう音楽をやろうってひとつのものに向かって
集まったグループじゃないし。その辺は素直に受け止められたっていうか。
それに大島が参加する可能性はあるわけだから、プラスに考えれば、新しいキーボード
の木村の音楽性も加わってもっとWANDSが協力になる、みたいな感じで受け止めて
ますけど

●木村さんはどういう活動をしてたんですか?

木村さん:バンドを手伝ったりはしてたんですけど、今回が一応始めての仕事です
まだ勉強中ですけど

柴崎さん:前に一緒にバンドをやったことがあったんですけど。大島と通ずる部分があって
それは、歌とかギターとか、生のものをいかに前にだして、カッコよくさせるかっていうのが
ロックのキーボードの在り方だ、みたいな彼の考え方が好きで。
あんまりガチャガチャ、キーボードの音を全面に出すようにしない方針っていうか

木村さん:ちょうどジャズを勉強すてたんですけど、心の中にポピュラーをもう
一回やってみたいっていう想いが芽生えていた時に話がきたので、本当に前向きに
がんばろうと思いました

●もう一緒にリハーサルとかしてます?

柴崎さん:そうですね。ここ二ヶ月ほど。大島とはまた違ったカラーを持ちつつも
すごい柔軟性があるんで、大島のいい部分を取り入れてますね。すごいいいものができそうな
予感はしてるんですけど

●今回リリースされたシングルの「世界中の誰よりきっと」ですけど、これは詞を
中山美穂さんと上杉君が書いて、一緒に歌ってますけど?

上杉さん:最初は詞だけ作るという話だったんですけど、どうせだったら歌いたいなと。
今までソロ・ボーカリストとしての活動しかやってなかったし、面白そうだなと
思って。詞はモチーフを僕が書いて。中山さんと二人で歌える曲にしなきゃなって
いうのがあったんで、男性の視点だけでもないし、女性の視点だけでもないし、
その辺はすごい悩みましたね。出来上がって結果として、いい詞が書けたなと思ってます
今までの詞って、自分の中の感情を表に出す。フラストレーションの発散的な感じだった
んだけど、今回はハッピーエンド的な詞にしようっていうのがあって、その辺は産みの
苦しみっていうのはありましたね(笑)

柴崎さん:この曲に関して、ギタリストとしての自分の役割は中山さんのカラー、
ある程度ロックっっぽさも残しつつっていう感じでやってます

●次のアルバム・レコーディングはもう進んでいるんですか?

柴崎さん:(10月中旬で)まだ、1~2曲なんですけど、曲作りと録りが同時進行みたいな感じ
だから、曲も根気入れて作ってますけど、発売は12月中旬の予定です。

上杉さん:詞に関しては、さっき言ったみたいに、自分の中の感情を表現していくっていう書き方
をしてたんですけど、それだと精神的に疲れてたりとかすると、自分の曲を聴いて、すごい
ヘヴィーなんですよ。そういう書き方は自分の中の理想的だったり、幻想的だったりとか
そういう詞にもチャレンジしていけたらなと思ってます。
自分が聞いてリラックスできる曲が欲しいなって

柴崎さん:前のアルバムって。計算されたアレンジの中のギターっていう感じだったんですけど
もっと自分の素直なプレイ、自分にあるものをそのままストレートに表現する、みたいな
部分を次はだしたいなと。あと、上杉のロック・フィーリングっていうのがすごく出る楽曲って
いうのを考えてて。彼の声に触発されて、気分的にもワイルドになるっていうか。そういう部分が
次は音になって表れるといいかなって思ってます。



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by sinasoba4 | 2015-08-27 06:20 | WANDS雑誌