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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

wesugisan.exblog.jp

上杉昇さんの歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたいのと、過去、現在を含め、HP主流の時代は、充実したHPがありましたが、ブログはないなと感じたので、自分で作ってしまえ~という想いで作りました。何かを感じて、上杉さんの音楽を聴いてみたいと思ってくれたら、本望です。

1999年7月 B-PASS


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●とりえあず約2ヶ月間のツアーでしたけど、振り返ってみてどうです?

上杉さん:なんだろうなあ?あれですね、(ライヴは)ひとりで成しえることではないんだなと

●今更ながらに思ったと?

上杉さん:俺ね、結構PAの人のことを軽く見てたところもあったりして。自分の声が聴こえれば
そんなの歌えるよって思ってたところがあったんですけど、やっぱり最初の頃のビデオを観てたら
明らかに音(ピッチ)が取れてないハズし方をしてたり。そういうのが多かったんですよ。
でも(ツアーを)やってく中で段々改善されて来てて・・・・ピッチは取れてるけどハズしちゃったというのはあるけど
(ピッチを)取れなくてハズれというのがあんまりなくなってきたから、うん

●後半になればなるほど調子よくなってきたと。

上杉さん:そうですねえ(ツアーを)始めた頃は2daysとか演って”喉がどうなっちゃうんだろう?”とか結構
不安でいっぱいだったんですよ。完全燃焼しちゃうと声が出なくなって、喋り声とかお相撲さんみたいに
なって、”これは次の日はできるのかなあ?”って不安だったんですけど、喋り声は最近は一日経つと普通になりましたね

●でもアルニコとしては最初のライヴで、ファン層もガラッと変化してましたよね

上杉さん:そうですね。でも、(お客さんは)いろんな人がいますよね。いろんな人がいるから”どこに合わせる”
っていうのが難しくて

●いや、合わせるというより向こうが食いついてきたんでしょう?(笑)

上杉さん:そうなんっスよ。いろんな人が食いついてきてくれたから

●トータル的な面ではどうでした?

上杉さん:まあ、表現は適切じゃないかもしれないですけど、重病人のようでリハーサルもそんなに
数多くしなかったわりには良かったと思いますよ。だから自信になりましたね

●なるほど

上杉さん:他がどうだっていうことじゃなくて、やってる方としてはやっぱり初日のクアトロが一番
楽しかったですね。観てる人もヒートアップしてたし。んーでも、まだライヴとして考えると
まだ煮え切らないというか

●それはライヴでのスタイルが、まだ確立されてないということですか?

上杉さん:っていうか、お客さんが求めているものと自分たちがやりたいことの落差があるなあと

●非常に遠まわしに言ってますが、”お前らちゃんと分かって観に来てるのか!?”ということですね。

上杉さん:あはははは、でもね、一生懸命アルニコの一員になろうと頑張ってるお客さんを見ると
俺ももうちょっと歩み寄ってもいいかなあとは思いましたけどね

●でも結果的には楽しかったんじゃないですか。その他いろんなことがあったとしても

上杉さん:ん・・・・そうかなあ。まあ、まだ何とも言えないですけど。後半はお客さんとノってたから、
変な踊りを俺がすると、その3倍くらい変な踊りをしてるヤツがいたりして(笑)

●何かアルニコなりにもっとライヴはこうあるべきだというものがあると思うんですけど、その辺のことは
どうですか。

上杉さん:ん・・・、もっと自分も行ってしまわないと、という気持ちもあるんですけど。
行き方というか、その辺りをまだ試行錯誤してる部分は確かにあると思いますね。

●それはお客さんの方も、半分は試行錯誤してると思うんですけどね。

上杉さん:うーん、最初(1日目)のブリッツでお客さんがこう・・・・

●ダイヴしたんですか?

上杉さん:ええ”カナリア”の時なんですけど、それをやりながら見てて鳥肌立ったんですよ。でもね、身内だったんですよそれ、
あははははは

●それ聞いて、鳥肌立ちましたよ。俺

上杉さん:はははははは。いや、終わった後でどこで観てたの?って聞いたら”カナリア”の時に
ダイヴしてたっていうから(笑)

●そういうのはハードコアパンクとかしかやらないですからね。でもそれをやらせたいんですよね。

上杉さん:うん、やらせたいですね

●ブリッツとかクアトロでもやりましたけど、自分ではどんな会場がやりやすいですか?

上杉さん:力を抜いてできる、ちょうどいいくらいのところの方がいいですね

●少し小さなキャパの方が、より客席に届きやすいという感じですかね。

上杉さん:ああ、それもありますね

●ところでリハビリになりました?前のライヴからかなり間があるでしょ?

上杉さん:5年?・・・4年くらいですね。でも、やっぱり毎回緊張しますね。あとね、名古屋の時にダイブ
したんですよ。真ん前から

●ええ!?ダイヴしたんですかあ?

上杉さん:ダイヴというかダイビングボディプレスみたいになっちゃって(笑)名古屋は小屋(会場)が
ライヴハウスっていう感じだったのでデッカイところよりも燃えるというか、うん

●今回のツアーで何か掴んだものってあります?

上杉さん:あの、ヴォーカリストって結構、イメージとして調子が良くて

●なぜか性格的には逆ですよね(笑)

上杉さん:そうそう、だからステージの上で”お山の大将”になるのって得意な方じゃなかったんで・・・
あ、何か子供の頃から”赤レンジャー”より”緑レンジャー”とか”青レンジャー”が好きだったんですよ、あはは

●”赤レンジャー”って女性でしたっけ?

上杉さん:いやいや、女の子は桃レンジャー

●黄レンジャーは?

上杉さん:カレーが好きなんですけどね(笑)

●何だかよく分からなくなってきたぞ(笑)

上杉さん:いや(笑)・・・だから、こう、1歩さがったところで寡黙に弾いてるギタリストとか、そういうのが
一番クールだと思うんですよ。

●いわゆるNo2の人の座ですね。

上杉さん:ええ、体質的にはそうなんですけどね。たまたま歌がうまくて楽器を買う金もなかったし・・・
うん。で、見せることで喜んでくれるからもっと見せたいと思ってきちゃうんですね

●あ、そういえば、「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」(ビートルズのカバー曲)をやる前に
”じいさん、ばあさんまで皆知ってる曲をやるぞ”ってMCしてましたけど、僕の前の二人の女の子が”あんた知ってる?”
”知らない”って言ってましたよ

上杉さん:あははははは

●遂にそういう時代に突入してしまったのか・・・と。そのクセ、ノってましたけど

上杉さん:何か聴いたことあるなあくらいの感じじゃないですかね

●ああ、これから新しい旅というか次に行くわけですけど。今回はどういう位置にあるライヴだったと思います?

上杉さん:まあ、良かったんじゃないかな?とは思いますね。
アルニコとしては土台作りにはなったと思いますから。・・・・
僕達って、横(のノリ)の曲が多いじゃないですか。それにコーラスもないですしね

●だから、カバー曲は縦のノリが多かったんですかね

上杉さん:そうですね。それもあるかも

●もっとライヴをやりたいっていう気持ちが今は強いんですか?

上杉さん:もありますけど、もっと方法論、いろんなアプローチを考えていけたらいいと思いますけどね





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by sinasoba4 | 2015-10-13 19:38 | al.ni.co雑誌
1999年7月 News Maker


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●ライヴにはどんな気持ちで臨んでました?

上杉さん:前のバンドからのファン、al.ni.coで初めてファンになってくれた人たちといろんな人が
集まることがわかってたんで、誰に合わせるとかじゃなく、CDを作る姿勢と同じく”我が・まま”にやりたいなと
思ってたんですよ。お客さんもお客さんで、それを勝手に楽しんでもらえたら理想だなと

●最終日を見たとき、新しいファンの人たちが圧倒的に増えているなと思いました。

上杉さん:al.ni.coのファンならではのノリ方っていうのを探しながら、一生懸命一体になろうとしてくれてるのが
わかったんで、こっちとしても、もうちょっと歩み寄ろうかなって思っちゃったんですよ(笑)ナースの格好をした
女の人とかもいましたからね。

●上杉さんがステージで着てた白衣に合わせてたわけですね。最終日にはツアー初日にはなかったアンコールもありましたよね。

上杉さん:ああいう必死な姿を見ちゃうと、ほったらかしにはしにくかったです(笑)

●どういう表現アプローチをしてましたか?

上杉さん:今回は、極めてヌードなライヴになったと思ってます。正直言うと、もう少し準備の時間が欲しかったんですね。

●CDを再現しようとしてましたか?

上杉さん:少なくとも歌に関して言えば、クリックを聴いてレコーディング・トラックのコーラスを出すという
発想にはなってなかったですね。歌メロだけで勝負できる曲たちだという自負もあったんで。ただ、サウンドに関して
柴崎は大変だったと思います。サポートの方たちの技術が素晴らしかったんで、俺としてはもうお任せという感じでしたけど。

●ギターのコンビネーションひとつとっても大変だったろうなと思いました。

上杉さん:「晴れた終わり」なんかは、たくさんダビングしているうちのひとつのギターラインだけをカセットに
落として、サポートの人に渡したりしてましたよ。そこだけは完コピしてくれということですよね。

●絶対譲れないという部分が・・・

上杉さん:たくさんあったと思います。

●エクスタシーを感じる瞬間てありました?

上杉さん:もともと赤レンジャーよりもミドレンジャーの方が好きというタイプで(笑)
俺が主役じゃっていうのは得意じゃなかったんですよ。だから見られることによっての恍惚感て
わかんなかったんですけど、今回はレッチリが裸になっちゃう気持ちがわかるようになっちゃいましたね(笑)
もうちょっと体に自信があったら脱いでたかも(笑)

●一度味わってしまったらどこまでもという感じですか?

上杉さん:歌の深い部分でどう脱いでいくかということになるんでしょうね。

●手を翼のように動かしたり、不思議な円を描いたり、あの一連の妙な動きはal.ni.coのグルーヴ感にぴったりでしたね。

上杉さん:このへんから(胸を指す)自然に出た動きなんですよ。みんなを酔わせようかなと思ってやったんですけどね。
観客の中にキツネに憑かれたようなスゴイ動きをしてる人たちがいたんで、負けてられないなと(笑)

●ニルヴァーナやニールヤングなどのカバーもやってましたね。

上杉さん:彼らのことを純粋に好きであるということに誇りを持ってるんで、その影響を隠そうとは思わなかったです。
そこからどこに転がっていくかが勝負なわけですから。とりあえず、「レイプミー」よりも「TOY$!」の方が盛り上がって
ほっとしました(笑)

●柴崎さんのソロコーナーもいいポイントになってましたね。

上杉さん:最初はあそこでテンションがリセットされちゃうのがイヤだったんですけど、ツアー後半は逆にそれを
うまく利用してブチキレモードに切り替えていけるようになりました。

●ライヴは楽しかったですか?

上杉さん:アルバム制作や詞を書くのと一緒で日々の葛藤やモヤモヤを歌で表現することに喜びを
感じてるわけで、それ自体を楽しいと即答するのは難しいですね。ただ楽しんでる人たちを見るのは
心地いいものだなと思いました。
次はヌードなライヴではなく、発想の段階からいろんなことを取り込んで、何か大胆なことをやってみたいですね。

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by sinasoba4 | 2015-10-13 05:27 | al.ni.co雑誌
1999年7月 GIGS


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●正直言って今回のツアー初日、渋谷クアトロでのステージを観た時は、”オヤッ?”っていう感じだった。
一連のCDであれだけすごい歌を聴かせてくれた上杉昇の姿が見えなくて、その点、最終日の赤坂BLITZはCDでの
クオリティに匹敵する素晴らしいヴォーカルと堪能することができたんだけどね。

上杉さん:表現は適切じゃないかもしないけれど、ずっと植物人間のような生活をしていましたからね。
ライヴから遠ざかっていたという意味で。で、ツアー前にリハをやってみたら、1日歌ってみただけで翌日は
ノドが枯れて、すもうとりみたいな声になっちゃって(笑)

●ごっつあんですって?

上杉さん:そう。しゃがれ声で”ごっつあんです”(笑)その時は自分でも思いましたね”こんなことでツアーを
やれるんだろうか?”って

●そういう不安を抱えたままツアーは始まったと?

上杉さん:ええ。また、オレってこれまではステージでのモニターのことを全然重要視していなかったんですよ。
自分の声がお客さんに届いていればヴォーカル用のモニタースピーカーなんてどうでもいいやって感じで。
でも、そんな調子でやった最初のステージの模様をビデオでチェックしてみたら、明らかに自分の声が聴き取れずに
音程を外しているのが分かってね。

●確かに、ちゃんとモニターできていればOKなのにという外し方だった。それが証拠に静かな曲ではピッチを
保てていたから。

上杉さん:そういうことからまずは思ったんですよ。”モニターシステムを操るスタッフっていうのも大事なんだなあ、
ライヴというものは自分一人では成り立たないんだ”って。

●前のバンドのライヴでの経験は参考にならなかったの?

上杉さん:バンドの構成、曲の方向性、歌い方・・すべてが違っていましたから。今みたいにがなるような歌い方も
したことがなかったし。

●ということは現在のヴォーカルスタイルとしては生まれて初めてのツアーでもあったわけだ。

上杉さん:そうです。そうです。でも回を重ねていく内にステージの翌日も”オッ、普通の声でしゃべれるじゃん”って
いう風になっていってね(笑)多分やっていくうちにペース配分が分かってきて、ノドに負担がかからないように
なったんじゃないかな。最初の内はとにかくがむしゃらに突っ走って、”もうこれ以上走れない”ってなったら、その時に
考えようって感じだった。それが徐々に、抑えるところは抑えて、ガーっと行くところは行くっていうようになったという。

●その辺に関しては他のメンバーも同じだったのではないかな?

上杉さん:どうなんでしょうね?オレは声を出している時は周りのことは見えてないんで。モニターから返してもらっていた音も
ヴォーカル中心だったっし。歌っていないパートでは、みんなの音を聴いていましたけどね。”アッ、ギター間違えた!”とかね(笑)
でもまあ、どっちかというと自分の声を基準に歌っていくタイプなんで、メンバーのことはあんまり・・(笑)


●自分の声自体がガイドになっている?

上杉さん:ですね。次のパートを歌うためい、今歌っているパートをガイドとしている。もっともツアー後半はリズムも
しっかりしてきて、そのことでより歌いやすくなったというのはありましたが。あと、バンドっていうことで言うと
WANDS時代と違って同期ものが入っていないっていうのは凄く楽だった。打ち込みにまつわる決めことがない分、のびのび歌えて

●キーボードが入っていないというのは、最後まで苦にならなかった?

上杉さん:全然キーボードどころかCDに入っていたコーラスパートもなかったですからね。でも違和感はまるでなくて
唯一「カナリア」だけは柴崎に”コーラスやってよ”って言ったんだけど、”ギターが難しいからダメ”って言われて(笑)

●初日と最終日ではシャウトの回数が随分違っていたけれど、会場毎にかなりアドリブの付け方に変化があったのかな?

上杉さん:ありましたね。会場によってはほとんどシャウトしない日もあって

●それはお客さんのリアクションとも関係する部分だった?

上杉さん:ええ。場所によってかなり反応が違ったんですよ。例えば、これはWANDS時代からそうだったんだけど、
北海道のお客さんは行儀がいい。最初はじっと聴き入って、徐々に盛り上がっていく。そうするとこっちも
バラード系の、じっくり聴かせるタイプのナンバーを重視する態勢になったりして。逆に大阪とか東京みたいに最初から
アッパーなお客さんを前にすると”よし、もっとアッパーにしてやろう!!”ってなるんですよ。

●同じステージ内でも、かなり起伏がつけられていたよね。ガーっとアッパーな曲をやった後に、
ズシーンとダウナーなナンバーが来たりして。

上杉さん:おまけにビートルズのカバーとかまであって(笑)とにかくいろんな世界が混ざったプログラムでしたよね。

●そのそれぞれの曲でバシっとギアを入れ替えられる上杉くんの集中力には感心させられたな。

上杉さん:カヴァー曲はともかく、al.ni.coでは自分で作った曲を歌っている。そこは大きいと思うんですよ。
どんなに世界観は様々でも他人の曲じゃない分、スッと入り込んでいけますからね。初日の「Blindman's Buff」とか
自分で歌っていてゾクゾクっと寒気がしちゃったくらいで(笑)ああいうアクの強い曲っていうのは
、いったんハマるとハマれるんですよ(笑)

●より曲を自分のものにするために、ツアー中でリハーサルとかはした?

上杉さん:いや、柴崎は自主的にやってましたけどね。ホテルの部屋にいたら、隣だった彼の部屋からギター音が
聞こえたりして。本人はヘッドフォンをスピーカー代わりにして音を出していたと言うんだけど、そんな大きさでは
なくて(笑)

●そういえば柴崎くんのソロコーナーあれはいつ設けることになったの?

上杉さん:初日はなかったですからね。オレも渋谷クアトロの次の札幌の本番で初めて見た。本当は他にも
候補曲がいくつかあったんですよ。ジミヘンのカヴァーとか。でも、それはホテルで練習しているのを
聴いただけに終わっちゃて(笑)

●上杉くんはとにかく本番一発勝負だったわけだけど、それで全てOKだった?

上杉さん:いつも緊張はしていkましたよ。それこそ最終日までベースのミチアキさんとかは、本番前から余裕で
騒いでいましたけれどね。緊張をほぐすためには笑うのがいいみたいで。西武ライオンズの松坂がいつも笑っているのも、
そういう教育を受けてきたからだっていう話を聞いたことがあるし。でも、オレはなかなか笑いの輪の中に入っていけない
タイプでね(笑)柴崎と二人して緊張して。

●その緊張はステージに上がると消えるものなのでしょうか?

上杉さん:消えるのはステージに上がってしばらくしてからでしたね。柴崎のソロコーナーで、オレはいったんステージの
袖に下がるじゃないですか?あの時に気分が変わることが多かったです。

●あのコーナーには、かなり助けられていたわけですか?

上杉さん:そこが難しいところなんですよね。結構待ち時間が長いから、妙にくつろいじゃって。そのせいでイチから
テンションを高めていかなければならないこともあって。

●思いがけないハプニングのせいで緊張がほぐれたって話しもよく聞くけど

上杉さん:1回ありましたよ。コードがどこかに引っかかった途端にマイクがコロコロと客席に落ちちゃって、
お客さんに拾ってもらったという(笑)

●でも、ワイヤレスにはしないんでしょ?

上杉さん:ワイヤレスって音がやせちゃいますからね。今は聴かせる曲が多いんで、少しでもいい音で
やりたいんですよ。

●昨日、サングラスが曇って、何にも見えなかったという問題は解決した?

上杉さん:しました。曇り止めを塗ったんで(笑)

●ツアーは白衣で通したようだけど、あれは何か意味があったのかな?

上杉さん:ライヴに関して言えば4年間のブランクがあったから、ツアー前にリハビリ期間が欲しかったんです。
それか、ガンズみたいにツアーに精神科医やマッサージ師を同行させるか。どちらも不可能だったので、
”じゃあ自分が医者になろう!”ってことで白衣を着ることにしたんですよ。もし白衣でステージに立って
具合が悪くなって病院に運ばれて本物の医者に治療されたら、これほど面白い展開はなかったと思うんですけどね(笑)
残念ながらステージで何事もなくツアーは終わってしまったんです(笑)


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by sinasoba4 | 2015-10-12 17:20 | al.ni.co雑誌
1999年5月 B-PASS


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上杉さん:まあ、でも楽しかったですよ。あの4年ぶりなんですよ。ライヴ。だからリハビリの時間も必要だったんですけど、
結局リハーサルも4回しか入れなかったんですよ。そのわりにはビデオ(今回のライヴを撮った映像)を観て面白かったから(笑)
”面白れーなコイツ”とか思ったりして(笑)でもステージに立って最初に感じたのは、俺とか柴崎のファンはいっぱい来てるなと
思ったんですけど、al.ni.coのファンは半分以下だなって思って・・
・・・それは肌で感じたんですけどね、うん。え?
ああ、「うるせえ!」とか言ったときですか、”何か喋ってえ♡”って言われたんですよ(笑)
”サングラス取ってえ♡”とか、失礼ですよね、この格好がいいと思って出てるのにねえ?(ケラケラ笑う)
でも、ビデオ観て驚いたんですけど、ピッチ(出ました、とことん音程にこだわる男:笑)
がめちゃくちゃ(笑)あれなんですよね、歌っててもモニターに足をかけちゃうクセとかあるんですよ。
で、足を乗せるとまったく自分の声がダメ(聴き取れない)になって、ハケるたびにピッチがズレてるんですよ
”ちょっと待って!”とかいってバックをストップさせて歌い直したりしてとか(笑)んー、結局”TOY$!"を
出した時と(このライヴ)も同じことなのかなって。
自分がやりたいことをやりたいようにやって”違う!”と思う人は離れて行くだろうし。だから、僕らにとってはそういうことを
やっていく作業が必要なんですよね。ん・・・・出来ですか、60点くらいですね。本編が終わってアンコールがあったじゃないですか
で、何かアッパーな曲で一発かませるヤツがあれば出ていこうと思ってたんですけどなかったんですよ(笑)
んで、実は前の日まで相撲取りみたいな声で。結構、リハーサルでも全部ちゃんと歌っちゃうから3日くらい前にやっと
戻って。コンディションとしたら中の下くらいで。だから、喉は完全燃焼したけどステージはどうかなあなんて(笑)
いや、でも、ある意味予想通りでしたよ。WANDSの上杉と柴崎を観に来てるファンとal.ni.coの音を聴きたくて
来てる人と2種類の人がいて、どうコントロールしたらいいか結構難しかったですね。だから変に喋らない方がいいかなと。
でも、アルバムの曲とか、まだ知らない人もたくさんいたのに、あんなに盛り上がってくれるとは思ってなかったし、
テンションも高くて。その中で自分を出せたからいいかな、とは思ってますね。


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by sinasoba4 | 2015-10-11 18:51 | al.ni.co雑誌
1999年5月 GIGS


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柴崎さん:今回のツアープログラムは最初は練に練ってCDの世界を再現する方向でやろうと思ったんですよ。
でもそういう時間がなくて(笑)”メンバーが決まれば音も決まるだろう”っていう発想に替えたという。

●そのメンバーを簡単に紹介してくれる?

上杉さん:ベースのミチアキさんは、まだボクが一人でal.ni.coをやろうとしていた頃に少し手伝ってもらったことが
あって。その名残が「Providence of nature」のアレンジやベ-スに残っていたりするんですが、
ドラムのロジャーさんも、その時に叩いてもらった人

●ステージで見るとハードロック系の人に見えましたが

柴崎さん:うん”ツクターン”ってフィルをよく使うところとかね(笑)

上杉さん:リズム・キープがしっかりしている上に、重い音を出す。ステージでも背中に風圧を感じるドラムを
叩いてくれるんですよ。そこが気に入っています。

●サポートのギタリストは?

柴崎さん:堀越さんは足元にコンパクトエフェクターを並べているだけなんだけど、そこから凄くいろんな音を
出すんですよ。”それ、どうやって出しているの?”って聞いたら”こんなの踏めばピーって鳴るように
なっているんだよ”って感じで、とにかく余裕のスタンス(笑)刺激受けたね、あれは。

●選曲についてはどんな風に?

上杉さん:とにかく曲が足りなかったんで、あるものは全部やる方向で(笑)

●カヴァー曲も3曲やっていましたが。

上杉さん:ニールヤングのナンバー(「HEY,HEY,MY,MY」)は曲もそうだけど、詞の内容も好きだったから。
かつてロックンロールは死んだと発信したセックスピストルズのヴォーカリストのジョニーロットンに向けて
”ロックンロールは死んじゃいない”って歌ってるあたりもね。

●ニルヴァーナのカヴァー(「RAPE ME」)の方は?

上杉さん:あれはもう”みんなオレ達のこと、ニルヴァーナ好きだと思っているんでしょ?”って感じで
御期待に沿ってみたという(笑)

柴崎さん:ライヴで最後まで”ニルヴァーナ”って叫んでるお客さんがいたよね。”さっきやっただろう?”って
言いたくなったけど(笑)

●そしてビートルズのナンバー(「LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS」)

上杉さん:リハ中にひらめいたんですよ。”LUCY IN THE SKY WITH DIAMONDS”っていいんじゃない?”
って

柴崎さん:そこに上杉が日本語の歌詞をくっつけて

上杉さん:以前からあったオリジナルの詞を合体してみたんだけどね。新たに3曲も英語の曲が増えたら
詞が覚えられないと思って(笑)

柴崎さん:上杉がリハに来ない時は、代わりにロジャーさんが英語で歌っていたんだけど

●リハに行かない時もあったの?

柴崎さん:ヴォーカルの場合、リハで歌いすぎると、本番で声が出なくなっちゃうから

上杉さん:特にオレはリハであろうと何であろうと全開で歌っちゃう方なんですよ。
そこに自分以外の人がいるだけで、”歌を聴かれてる”っていう気持ちになっちゃうから。
そんなわけで、今回はリハは4回ぐらいしか行かなかったんです。

柴崎さん:オレも自分の機材が思ったように働いてくれなくて、最初の何回かは演奏は上の空って感じ
だった。だから、実質はオレもリハは4回くらいの感覚で(笑)
なんせ今回みたいにオール生(演奏)のライヴって、ほとんど初めてだったから。その分、考えなくちゃいけないことが
多くて。

●オール生は初めて?

柴崎さん:前のバンドの時は、コーラスとかも3人くらいがいた上でだし。機械で。

上杉さん:全曲同期ものだったですからね。

柴崎さん:ただ、曲のテンポも小節数も完璧に決まっている同期ものの中では、自分のミスは単なるミスにしか
聞こえない。その点、今回はまったくの生だった分、すべてがもっと流動的だったけどね。誰かがリハとは違うことしても
みんながそれに合わせてくれて

上杉さん:すみません、迷惑かけて(笑)

柴崎さん:いやオレも結構間違えたから(笑)それでもサポートのメンバーが場慣れしてる人たちだったから。
かなり助けられたけど。

●CDで耳にすることができるあの凝ったナンバー達をライヴでやるということ自体、大変なことであるわけで
各自、自分のパートを覚えるだけでもね。

柴崎さん:「PLAYER」みたいに面倒臭い曲はサポートギターの堀越さんに各パートをバラでカセットに落として
覚えてもらったんですよ。完成型の音源だけを聴いてもらっても、どこを弾いたらいいかわからなくなっちゃうから

●凝った構成の曲を完全生バンドという未体験スタイルでやる、そのことで本番前に緊張したりはしなかった?

上杉さん:それはなかったですね。本番中に気持ちよくなってボーッとしちゃったけれど。

柴崎さん:オレ酸欠でボーッとした(笑)

●例えばクアトロっていうライヴハウスのようなコンパクトな空間は、ホールが多かった前のバンドバンドの
ライヴとは何かが違ったりした?

柴崎さん:セッティングは違っていましたね。ステージもそんなに広くないから、以前みたいにワイヤレスは
使わずに、シールドでやることになって。それはそれで良かった。音質的にシールドの方が全然いいから。

●お客さんの反応についてはどうだった?

上杉さん:”もっとしゃべって”とか”サングラスとって”とかいろんな意見があったんですけどね(笑)

●本番中はとらなかったね、サングラス

上杉さん:内側が曇って盲人状態だったんだけど、とりませんでした(笑)
お客さんの好みに自分を合わせていたら、以前のバンドと同じになってしまうと思ったもんで。
WANDSの頃のオレらの亡霊を観に来られても困るっていうか。こっちとしては”これはal.ni.coなんだから
しょうがないじゃん?”って気分でいるわけで(笑)

柴崎さん:オレはほとんどお客さんのことは見えていなかった。それが良いと思ってないけど、とにかく
意識はプレイの方に集中していたから。そのせいか、”サイドギターの人の方がよっぽどアピールしていた”
って声も聞いたんですけどね(笑)でも、前に出てネックを上げたりするだけがアピールとは思わないし

●本当にそうだよね。実際、柴崎くんはお約束で客を煽る人達の数十倍のパフォーマンスを見せてくれたし
特にこの雑誌の読者だったら、手元を見ているだけでも時間が経つのも忘れたんじゃないかな?

柴崎さん:とにかくプレイに専念しましたから。フットスイッチを踏むことまで含めて。

●クアトロのライヴは、ヴォーカルはちょっと音程がとり辛そうだったね。

上杉さん:モニター・スピーカーに足をかけちゃうと、自分の声が聞こえなくなって「カナリア」っていう
強敵もあったし。ライヴでは最もやりたくない曲(笑)

柴崎さん:でも、シングル曲だから、最もやらなくちゃいけない(笑)

上杉さん:でも、まあとりあえずは4年ぶりのライヴってことで観てもらえれば、後で記録用に録ったビデオを観て
思ったんだけど、変なやつなんですね。al.ni.coのヴォーカルって(笑)ファンからも”あの怪しい動きが・・”
って声があったけど、確かに怪しい(笑)それがオレの地なんだけど(笑)このバンドではそこも見せちゃえっていう。

●一旦声を出すと止まらない人っていう印象もあった。10回くらいシャウトしていたし。

上杉さん:始まる前は”シャウトなんて死んでもやるもんか”って思っていたんですけどね(笑)そこはちょっと
お客さんにのせられてしまったかもしれない。

●そこら辺も含めて、今後に向けて思うことは?

柴崎さん:ゆる過ぎず、固め過ぎずに自分らが最後まで飽きないでやれたらいいですね。

上杉さん:al.ni.coの音楽を純粋に楽しみに来て欲しいってところですかね。動物園のパンダを見るようなノリじゃなく、
単純に音を楽しみに。そうなってくれると、こっちもまた別の表現が出てくるかもしれないし。


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by sinasoba4 | 2015-10-11 12:10 | al.ni.co雑誌

1999年 4月 音楽と人

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初のライヴ。「TOY$!」「晴れた終わり」「カナリア」そしてアルバム「セイレン」で感じさせてくれた
あの虚無と絶望に満ちた世界とその先にある希望の光を、どんな形で表現してくるのか?周りの期待は
大きく膨らんでいた。
ライヴでバックをつとめるサポートの3人は、どれも名の知れた手だれの精鋭たち。al.ni.coのあのサウンドを
支えるのにはパーフェクトの面々だ。会場を支配していたカートコパーンの曲がだんだんと落ちていく。
フロアのざわめきが大きくなるのがわかる。チケットはハガキによる応募制であったためか、ファンの顔にも
ばらつきが見える。前のバンドの頃から、ずっと2人を見つめてきた人、al.ni.coとして活動が始まってからの
彼らしか知らない人・・・反応も様々だ。
真っ暗なステージに2人がゆっくりと現れる。上杉は白い実験用の白衣とニット帽。
手をかざしてフロアを覗き込む。柴崎は黙々と舞台下手でギターセッティング。うねるフロアを尻目に
落ち着いて見える。
1曲目の「Prologue」は「セイレン」の1曲目だが、インプロヴィゼーションのような楽器隊の
セッションと上杉の叫びで全然別の曲に聴こえた。今までたまりまくった思いをぶつけるように、
全身全霊、ペースも何もないまま、ただただ叫ぶ
<ブエノスノーチェス!>なぜかスペイン語で客席に声をかけたのは「カナリア」の後だ。
そしてそこからは具体的にMCもほとんどなく、1曲1曲に思いをこめて、絞り出すように歌う。
「LUCY~」カヴァーでは、即興っぽい日本語詞をつけて歌っていた。凄いのはやはり上杉の声だ
あのふるえる声はもうそれだけでロックだ。説得力がある。そして、その声に必要なのは柴崎の
ギターであることも、この日のステージを観ていてよくわかった。
ラストの曲が終わり、シドヴィシャスの「マイウェイ」が流れても、なかなかファンは立ち去ろうと
しなかった。アンコールを求める声がいつまでも続いた。完全燃焼、そんな感じのステージ。
ステージ上はやれるだけのことをやり切った。2人の気持ちが伝わってきたような気がした。
しかし、正直に言えば、まだまだ戸惑っているところはあったと思う。
この日ステージに戻ってきた上杉と柴崎を迎えてくれたのは、非常にあたたかいファンからの祝福だった。
この日のフロアからは「お帰りなさい」という愛情があふれていた。
それは当然の反応だろうが、2人が求めていたものは決してそれだけではない。ステージと客席の
反応を観ていて、奇妙な違和感に襲われたのは僕だけではないはずだ。当人たちもわかっているだろう
アルバムをリリースし、ステージにも立ち、戦線には復帰した。今スタート・ラインにたったばかりの
二人だ。あとはこの違和感をどう乗り越えていくのかが、al.ni.coとしてのテーマになっていくと
思う。

al.ni.co
LIVE1999#1
2月17日(水)
渋谷クアトロ

1 Prologue

2 カナリア

3 「G」

4 晴れた終わり

5 Living For Myself

6 RAPE ME(NIRVANA)

7 Lucy IN THE SKY WITH DIAMONDS(THE BEATLES)

8 Suicide Solution

9 Tough Luck

10 Prayer

11 Meaningless Yellow

12 雨音

13 HEY,HEY,MY,MY(NEIL YOUNG)

14 Providence of Nature

15 TOY$!

16 Blindman's Buff




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by sinasoba4 | 2015-10-10 06:46 | al.ni.co雑誌
1999年 6月 UV

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●2月17日の渋谷クアトロと4月17日の赤坂BLITZ。僕がみたこの2本のライブの間、
つまり初の全国ツアーの間に、al.ni.coは驚く程の成長を遂げていた。
クアトロで感じたいくつかの疑問点は、本誌のVol.41に書いた。ところが4月のBLITZでは
それが見事に解決されていた。初めてステージに立った”新人バンド”とは思えない、
ひとつの世界を作り上げる強い意思。そして、それを表現する、音楽の力。
これからしばらくは創作期間に入るようだが、これで、次の展開への期待がさらに高まった。

●素直に言って、久しぶりにステージに立つ怖さ、みたいなものはありました?

上杉さん:それはもう、ありましたね。でも自分が思うロックというか、自分が観てきたロックを
やればいいやって気持ちだったんですけど。まあやる前から、お客さんの層もいろんな人が来るんだろうなって
いうのは、だいたい予測できてたんで。WANDSから引き続いて来てる人とか、al.ni.coから初めて
知った人もいるだろうし、ちょっとオタクなロックファンもいるかもしれないし。どこに合わせていいか?
っていうのもわかんないし、だったらもう、一方的になっちゃうかもしれないけど、観てる方も勝手に
楽しんでくれたらいいや、ぐらいの気持ちでやったんですけどね。でもあまりにも客席がヒートアップしてて、
それはちょっとビックリしましたね。

●やってる途中で、今日はいいライブだなっていうのは、わかるものなんですか。

上杉さん:どうですかね・・・やってる方も、お客さんに期待してるところはあると思うんですよ。
だから単純にお客さんがヒートアップしてくれれば、面白かったなと思うし。歌のピッチが
どうのとか細かい出来は、あんまり気にならなくなってきたんですよ。気にした方がいいんだろうけど(笑)

●もともとライヴを意識して曲を作ってきたわけではないですよね。

上杉さん:そうですね。タテノリの曲が少ないし、わりと土着な曲が多くて。でもお客さんもお客さんで、
al.ni.coファンなりのノリ方とか、盛り上がり方を研究して来てるのが、毎回徐々に出てきてて。
何か所も来てる人もいるみたいで、いろいろ工夫してくれて、楽しませてもらいましたけどね

●ちなみに上杉さんがステージで着ていた白衣には、何か意図が?

上杉さん:表現は適切じゃないですけど、植物人間のような生活をしていたんで、本来であれば・・・
・・・と言うか、ガンズ・アンド・ローゼスぐらいビックなバンドであれば(笑)
精神科医とマッサージ師と、内科医をツアーに同行させたいなと思って。
現実的には無理なので、自分が医者になっちゃえばいいかなと(笑)

●どこまで本気なのか・・・(笑)

上杉さん:いやいや、本当に

●ツアー中の話なんですけど。1日終わるごとに、メンバーとミーティングをするとか、
あったんですか。

上杉さん:んー俺は、お客さんとコミュニケーションをとるじゃないですか。今日のお客さんは
こうだったね、とかあるんですけど、メンバーにはけっこう見えてなくて。
柴崎もプレイにまだ必死なところがまだあるから。

●じゃあ、いちばん見えてる上杉さんが、ここをこうずればもっと良くなる、とか言って?

上杉さん:いや、別に何も(笑)ライブって、わーって騒ぐだけが、盛り上がってるって事もないし。
北海道みたいに、静かな土地もあるし。でもちゃんと、気持ちの中では盛り上がってくれてるんだろうなと
信じてやってるんですよね。

●確かに、土地ごとのノリの違いっていうのはよく言われますよね。

上杉さん:al.ni.coは福岡ではあんまり人気ないみたいですね(笑)リーゼントじゃないからかな(笑)

●よくわかりませんが(笑)

上杉さん:大阪は、写真撮ってる奴が多かったですね。あれ、バレてないと思ってやってるんだろうけど、
やっぱりわかるんですよ

●ノリ的に、いちばんドカーンと来るのはどこですか?

上杉さん:やっぱり東京でしょう。お客さんの感覚が自分たちに近いのかなっていう
感じがしましたね

●ツアーを回ってみて、CDとライブの違いはリアルに感じました?

上杉さん:ひとりじゃできないなっていうのは、つくづく感じましたね。PAにしても、モニターで
自分の声が聞こえれば、まあ、歌えるだろう、ぐらいにしか思ってなかったんですけど。バランス
って大事になんだなっていうことを、つくづく思いましたね。自分では、ずっと同じ感覚でやってる
つもりなんですけど、やっぱりツアーの最初の頃のビデオを観ると、音がとれてないんですね。
それがツアーが進むにつれて改善されていったんで。”上杉はこうすれば歌いやすいんだな”って
いうのが、だんだんわかってきてくれたのかなって

●それとCDで聴くal.ni.coはすごく孤独感の漂う音楽ですけど、ライブを観ると、イメージ
が変わったんですね。もっとたくさんの人に共有できる可能性があるな、と思って
そういう、観客との共有感覚みたいなことを、考えることはあります?

上杉さん:・・・難しいですよね。個人的には、好き勝手やって、観る側も好き勝手に観て、
お互い楽しめればいいかなっていう感覚はあるんですけど。なんかね、ひとことしゃべっただけで
全然違ってくるというか。あれは、すごい感じなんで。リアクションが。

●それに応えてバンド全体がやわらかい対応ができるようになってきたというのが、初日と最終日との
いちばんの違いだと思うんですよ。よりコミュニケーションをとりたがっている、というか。深読みかも
しれないけど、初日のクアトロではずっとサングラスとニット帽をつけたままだったけど、BLIZSでは
脱ぎ捨てたじゃないですか。ああいうところに変化を感じたんですよね。

上杉さん:あのね、ライブをやるまで理解できなかったことなんですけど、よくステージで全裸に
なっちゃう奴とか、いるじゃないですか。あの気持ちがわかるようになってきちゃって。
もっと見せてあげたい、と思ってきちゃうんですよ。自信があったら全裸になってもいいんだけど・・(笑)

●何に自信があったら(笑)?

上杉さん:いや、いろいろ(笑)なんかわかる気はしましたね。

●なんなんでしょうね?単純にのせられるっていうことでもないだろうし・・・

上杉さん:なんなんですかね?・・・セックスに近いんですかね

●じゃあ、ツアー全体を振り返って、ひとことでは言えないでしょうけど、今思ってる事はなんですか。

上杉さん:そうですね・・・オーディエンスにももっと弾けてほしいし、弾けさせたいし、
そのためには自分たちももっと弾けたいし。弾けるっていっても自分たちなりの弾け方を、
まだ試行錯誤してるところはあるんで。そのへんは今後も考えていかなきゃいけないこと
ですけど。自信になりましたね。

●年内にもう1回ぐらいツアーがありそうですか。

上杉さん:どうですかねえ・・・俺としては、作品を出したいですね。

●作品の方向性は見えてます?

上杉さん:まあ、漠然と、こういう風にしたいなっていうのはあるんですけど。本当に
漠然としてるんで。柴崎とも、考えてることが違うだろうし。とにかく、妥協は絶対
しないぞっていうことだけは、言えると思います。


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by sinasoba4 | 2015-10-09 19:27 | al.ni.co雑誌

1999年4月 UV



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オルタナティヴの、さらにその先へ。al.ni.coのファーストアルバム「セイレン」は、その意思の強さ
によって、有無を言わせぬ衝動を伝える作品である。ある曲は、メタリックで暴力的なギターの音圧に
よって。しかも、すべての曲が限界のテンションを保ちつつ、不特定多数のポピュラリティを拒否していない
「自分がロックキッズだった頃に、いつか本当にロックを感じられるアルバムを作りたい、と思っていた」
と上杉が言った通りに、ズッシリとした聴き応えを覚える大作である。
しかし。今日2月17日の時点で、アルバムはまだ発表されていない。
レコーディングはタイムリミットのギリギリまで続けられ、準備期間もほとんどなかったはずだ。従って1時間
程度のショウケースになるんだろう、と予測していたが、甘かった。全16曲、90分に及ぶal.ni.co
の初ライブは、彼らの存在価値から問題点まで、すべてが見渡せる画期的なものだった。
WANDS時代からのファン、al.ni.coとしての新しいファン、関係者、プレスが詰めかけた会場。
何の演出もなく、メンバーが暗いステージに現れた瞬間から、客席は悲鳴と歓声に包まれる。上杉が手を
振り上げる。1曲目は、アルバムと同じ「Prologue」だ。上杉と柴崎のこれまでとこれらを、短いが力強い
歌詞にしたためた、オープニングにふさわしい曲だ。3人のサポートメンバーを従えて、柴崎がバンマスの役割を
果たす。上杉は、着古したニット帽にサングラス、白衣に身を包み、カッコよく見せることなど
まったく意識してない。ひたすらに、歌うことに集中して、「カナリア」「G」「晴れた終わり」と立て続けに
ハードな曲を並べる。
「お気に召しましたか?」
上杉が、皮肉っぽい短いMCを入れる。しかし、彼がこのライブを楽しんでいるということは明らかだ。
客席に向かって耳をすまし、覗き込み、最前列の観客の手を叩き、自分がここにいることを確かめる動作を
何度も繰り返す。そして、6曲目と7曲目に披露された曲は、ニルヴァーナの「RAPE ME」とビートルズの
「Lucy in the Sky with Diamonds」のカバーだ。どちらもふたりの音楽的志向をよく表した選曲で、
特にオリジナルの日本語詞を乗せた「Lucy~」にはal.ni.coの音楽的なルーツが強く感じられて、
とても興味深く聴ける。
中盤ではアコースティックかつドラマティックな曲が続き、アルバムの白眉「Suicide Solution」
では、圧倒的な解放感が会場全体を包む。このビートルズ以来脈々と続くメロディアスなロックの伝統と
’90Sオルタナティヴのヘヴィな感覚とがないまぜになった空気感がal.ni.coの重要な核の部分であることは
間違いない。
そして、13曲目に演奏されたもう1曲のカバーはニールヤングの「HEY HEY MY MY」である。
「ロックンロールは死なない!」と高らかに宣言したこのロックアンセムを、いとおしむようにほぼ
完全コピーで演奏する。この日披露された3曲のカバーは、オリジナルとまったく同じように」
al.ni.coの存在価値をはっきりと示していた。
彼らはどこから来て、どこへ行くのか。その座標軸が、今日このステージの上でひとつに交わっているのが
見える。
「サンキューどうもありがとう」
シンプルな言葉で、上杉が今日のライブをしめくくる。さすがに16曲を歌いきった消耗は激しい。
演奏陣とのバランスもベストではない。昔のファンとのギャップもある。しかし、それらの
欠点を補って余りある、圧倒的な意思の力がここにある。それを上杉は「生への執着」だと
言った。堂々たるファーストライブだった、と言っておきたい。




「Rape Me」
Nirvana




「Lucy in the sky with diamonds」
The Beatles





「Hey Hey, MY MY」
Neil Young





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by sinasoba4 | 2015-10-09 06:05 | al.ni.co雑誌
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●ライヴ終えて、現在の状況をまず。

上杉さん:寝不足で最悪です、自分ちでMTRごっこしてて(笑)
(注:MTRとは作曲等に使用する機材のこと。どうやら彼は自宅で毎夜個人的創作活動に
没頭してるらしい)

柴崎さん:僕はライヴ終わって二日くらいはエネルギーが足りない感じで・・・その後ライヴとは
関係ないけど生活が逆転してて、その辺で時差ボケ的な(笑)
自宅で曲を作ったり、曲が出来たらスタジオに入ったりしてるんで。

木村さん:僕もライヴ終わって二日くらいは駄目だったから、その後レコーディングの日以外は
朝8時にちゃんと起きて、夜1時に寝るようにしててて。

●たった2回のライヴとはいっても、やっぱりみんな結構出し尽くしたと?

上杉さん:声はガラガラになりましたけど、気持ちのたかぶりがなかなか元に戻らなかった
って方が強いです。自分達(ライヴ本番)のビデオ観るのが怖いなって感じで・・・ここが!
とか思っちゃうから、神経質にね。

●ライヴ当日を回想して欲しいんだけど、ステージへ出た瞬間の気持ちは?

木村さん:出る前は緊張してたんだけど、上杉に肩をポンっ!て叩かれて・・・
それで、よし!って感じになって落ち着いて。あれがなかったらぼろぼろになってたかもしれない(笑)

柴崎さん:うん、初日はわりと真っ白に近かったかもしれない。あっと言う間に終わっちゃった、
みたいな。

上杉さん:俺は・・・・・・全然緊張してなかったですね。

●本当?観ていて、”目がつりあがってるな”って感じでしたか。

上杉さん:ああ、そういう意味では顔が険しくなってたかもしれない。自分と闘ってる、というか・・・
渋公っていう事で、結構ロックを純粋に演ってきてて”将来武道館に立てたら良いな”って思ってるような
連中って、その前の段階で渋公で演りたいなっていうのがあるじゃないですか?そういう連中に
”WANDSも立ったんだし”とか言われるのは悔しいし・・・ロック魂うぃ見せたろか、くらいの気持ちは
ありましたね。いかに自分がロック好きなのか、ってことを伝えられるかという部分で勝負したかった
から。

柴崎さん:全体的に”どうだ、聴いてみろ!”っていうパワーはあったかもね・・・”これが自分だ”
的な。

●ああ、あの長いソロとかを聴いてたら”ギタリスト柴崎の意地”みたいな部分も感じられたね、確かに

柴崎んさん:今まで自分の中で出し切れてない部分が爆発しちゃったっていうか(笑)
まあ、少し演りすぎたかなという部分もありますが

●良いじゃん、最初なんだから(笑)
で、演ってる最中に他の二人を見た時の感想などはどうでもいいでしょう?

木村さん:柴崎なんかはリハーサルと動きが全然違うし・・・・僕は後ろにいるから
結構冷静な目で見てると思うんですけど、やっぱりお客さんとのパワーのやり取りというか
(観客が向ける)視線の揺れにしても凄かったですね。本当に”何で?”っていうくらいにハードなんだけど
・・・・・柴崎には驚きました。

柴崎さん:はは・・・確かに上杉はありのままの姿に近いというか、ロックヴォーカリストの
原石に近いような形で自分を吐き出してましたね。木村もたくさんのお客さんを前にして、たかぶって
る張り詰めた気持ちのようなものが・・・モニター・スピーカーから返ってくるピアノの音に
出てたし。

●ああ、木村君は表情にも出てた。いろんな場面で嬉しそうだったり、真剣な表情になったり・・・・
上杉君は?

上杉さん:とりあえず、木村は楽しそうでしたよ(笑)柴崎は”どうだ!”的なギターソロが気持ち良かったし
・・・・同じメンバーとして”WANDSも速いフレーズくらい弾くんだよ、演らないだけなんだよ”みたいな。
まあ、俺は自分のことで精一杯で、あんまり余裕も無かったんですよ。だけど最後のアンコールで木村が
ショルダーキーボード持って走った時にはちょっとびっくりしましたけど(笑)

●WANDSの3人の関係性とか、成り立ちかたが凄く自然に出ていて。ああ、WANDSってこんな
バンドなんだよなって良く分かるステージでしたな。プレイなども含めて本番中にヤバかった
点などはありますか?

木村さん:「KEEP MY~」の全員コーラスになるところのキー(音程)が高くて、一生懸命歌ったんですけど
少し貧血気味になりました(笑)

柴崎さん:俺も・・・・自分のトップノート(一番高い声)に近いコーラスだったから、
次の曲で自分が歌うこと思い出して不安になって(笑)

●あの全員コーラス部分は少々泣けたね、客席も一緒に歌ってたし

上杉さん:俺は声が初日で結構かすれてたから、二日目のサンプラはおとなし目の曲とか不安だったかな。

●では逆に心地よかった部分は?

木村さん:走ったこと(笑)でも自分が走ってみて、二人がどれだけハードかっていうのが
良くわかりましたね

柴崎さん:俺は初日の最初に出て行った時が一番気持ち良かったかな、”待ってた!”っていう
客席の感じがすごく伝わってきて・・・・ほんの一瞬、最初の何十秒かの間のことだけど

上杉さん:うん。あとは「CLOUDY SKY」だったかな、客席を煽って・・・・2階席まで全員が
手を挙げてリズムを取ってくれた時が。あの手の数っていうのはすごいですよね。

柴崎さん:そういう意味ではギターソロも気持ちよかった。独りでステージ上に残されて
一人対二千数百人で。

●では実際2本ホールでライヴを演ってみて、再確認できたWANDSのライヴスタイルはありますが?

柴崎さん:ライヴはやっぱり、自分たちの原型に近い部分を出していって良いんじゃないかなと。
CDよりもさらに色々なことを盛り込んだプレイを見せることが出来る場所だから・・・
自分の中で充実感もすごくあったし。

木村さん:すごく楽しかったですよ。本当に。もちろん今回がベストというわけじゃないけど、3人が
一緒にひとつのことを演ってるっていうバンド感、客席との一体感も感じることが出来たし。

上杉さん:あとは、以前”ホールはホールなりのライヴを・・・”みたいに言いましたけど、
やっぱりまだエンターテイメントのようなことは演りたくないなっていうか、あまり”ショウ”的な
ものよりも”ライヴ”でありたいなと。生のライヴっていうところでもっと勝負していって、
バンドとしてもっと大人になれたときにまた方向性を考えよう、と。”もっと出来るのに”って
思ったから・・・・まだ変に大人になりたくないなっていうか、そういう感じです。今


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by sinasoba4 | 2015-10-01 19:01 | WANDS雑誌



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上杉さん:もう、かなり、だけど、クオリティは自分でも高いと思いますよ。
シーケンサーもちゃんと使ってて、自分でリアルタイムでキーを叩いてドラムも入れて
12時間ぐらいぶっ通しで目を充血させて演ってましたね。

●ギターやベースの音はどうやって入れてるの?

上杉さん:マイクで拾って

●・・・・近所に迷惑じゃない?(笑)

上杉さん:ええ(笑)防音もよくない部屋で、でも隣の人もイケナイのに犬を買ってたりするから
お互い弱みを握り合ってなんとか

●はははは・・・でもリズムパターンの打ち込みとかは結構難しそう

上杉さん:もう最初は何も打ち込み方が分からなかったから、ドラムはヨタヨタなんですよ。
歌詞はメチャクチャ英語だし・・・・でも、それで作ってるのに凄く近いことが次のアルバムで
出来てるから、なんか、自宅録音のテープをレコーディングしたみたいなノリがあって・・・
そういう意味ではもメンバーやスタッフには感謝してますよ。

●てことは次のアルバムも結構”音の重ね方とかもスカスカ気味で、ビートもシンプルでガーっと
行く感じで、キメになる格好良いギターのリフとかが印象的。みたいなモノになりそうだっつう予想が
出来ますな。

上杉さん:頷きながら持ってくりゃよかったなあ

●(同じく頷いているマネージャー氏を見ながら)その自宅録音テープは結構ギャっ!って感じの
迫力があるやつなんでしょうか?

マネージャー氏:何故か耳から離れない感じなんですよ・・・歌メロだったり、ギターのリフだったりに
必ず、何か聞流せない感じがあって

●WANDSとしての”パンクロックを聴きながらミルクを飲んでいる老婆”って歌詞ののった曲は
完成した?

上杉さん:完成しました。最初はそれがタイトルだったんですけど、それじゃびっくりしすぎるかなと
思って、タイトルは”フラワー”にして

●歌詞のその部分しか知らないのはずっと”どんな曲なんだろう?って想像しててね(笑)
何か予想だけど結果的に”心が温まる曲”なんじゃないかな?って結論に達したんですが

上杉さん;ああ!お楽しみに(笑)

●ちなみにここ最近の生活サイクルなどはどうなっておりますか。

上杉さん:生活は・・・今ちょっとケツに火がついてるから、すっげえ忙しくて
毎日3時間くらいしか寝てなくて

●時間が足りないわけ?それとも気分が高ぶって眠れないのかな?

上杉さん:両方ですね。1日が50時間ぐらいあればもっと楽になるんだろうけど・・・
最近は床に直に寝ちゃったり”寝よう”と思うと眠れないから、ベットに入ると駄目なんですよ、
構えちゃって

●寝酒とかは飲まない?

上杉さん:酒はあんまり・・・レコーディング中はノドやられるから

●煙草はばかすか吸うのにな(笑)

上杉さん:(笑)・・・ですねえ、それに他人の音楽でも、何聴いても全然良く思えなく
なってきたりとか

●ははあ・・・たぶんテンションが凄く高くなってて、妙にストイックな精神状態に
なっちゃってるんでしょ

上杉さん:ああ・・・そうでしょうね。

●だけど、上杉君はそういう時も無理にリフレッシュするぞ!って方向へは自分を持ってかないタイプ
だよね

上杉さん:ですね、全然

●ハマるんならハマれるだけハマったれい!みたいな(笑)

上杉さん:ええ、息抜きも何も無い(笑)だから、作業が終わったらちょっと、さすがに何か
考えようかなと・・・まあ、考えてもどうせまたアマチュアバンド観に行ったりとかですけど

●はは・・・テレビ観たりスポーツしたり、そういう気分転換すらする気にもならない、と

上杉さん:ならないですねえ

●じゃあ、家に居る時は・・・無音?

上杉さん:いや、無音じゃないですね。常に何かを忙しく聴いてるから・・・アルバムを通して
聴くってことは滅多にしないんですけど、”この曲聴いたら、ああ次はあれ聴こう”って

●追い立てられてますな。

上杉さん:そう・・・なんですかねえ

●じゃあ最近ハマった音楽とかは?

上杉さん:ベックとかホールとか・・・あとビートルズですね。
でも凄い好きな曲と嫌いな曲ハッキリしてて、例えば”レボリューション”とかそういうのよりも
頽廃的な雰囲気の漂う”ストロベリーフィールズフォエバー”とかが凄い好きで

●ハードロックフリークの上杉君のイメージからすると本来なら”レボリューション”とか・・・

上杉さん:へルタースケルターとか

●そうそう、そっちが好きそうだけどね(笑)でも新しい展開ですなそれは・・・
そんなだったら映画とか本とかも全然触れてないって感じ?

上杉さん:ええ。食べ物に気を遣う余裕もないんですよ。

●そんな感じがする、スタジオじゃあスタッフも含めてみんなが目だけギラギラしてる、みたいな(笑)

上杉さん:ええ、だいたいソファにはいつも誰かが倒れてますね(笑)だから凄い・・・
なんて言うのかな、そこまでみんなもやってくれてるから、この歌はちょっと気に入らないから
もう一回歌いたいとか言いづらいんだけど・・・でもそこで妥協しちゃうと一生残るし、結構そういうとこで
険悪な雰囲気には一瞬なりつつも(笑)

●でも、それは良いことだよね逆に言うと・・・・お互いがギリギリまでベストの物を出さなきゃ失礼だ!
って気持ちの結果だもんね。

上杉さん:ああ・・・そう、だから結構今回のアルバムは俺の得意分野だから。今までもそういうところ
はあったけど、”この歌はこっちの(テイクの)方が絶対良いと思う”って・・・自分の得意分野だけに
”これは絶対譲れないぞ”ってモメながらもやってます(笑)

●そういえば、柴崎君と共作の曲も出来たという情報が。

上杉さん:ええ、もともとAメロのとこしか出来てない曲があってそれをたまたま電話で
話してて”何とか形にしたいね”って・・・本当は柴崎のギターを自宅録音のMTRに入れて
ミックスしてみたかっただけなんだけど(笑)
”ちょっと今来た方がいいよ”って呼んで

●アルバムレコーディングとしては現段階でどのくらいまで作業は?

上杉さん:もうほとんど出来てますね。詞も全部書いちゃいましたから・・・あとはコーラスとか
ミックス

●そこまで進んでましたか。

上杉さん:でも、本当に今回のアルバムは聴いてもらうのが一番で・・・とやかく俺が言うよりも
聴いて欲しいなって

●じゃあアルバムインタビューはやめよう

上杉さん:ははは

●もしかしたら最近の君たちの物事や生き方に対する考え方とか”素直に感動できることとかを
インタビューした方が伝わるアルバムになってるのかもね

上杉さん:ああ、そうかもしれないですね。でも”パンクロックを聴きながら~~”の曲なんかは
凄くアングラな雰囲気を持ってたりもするし・・・一般的評価はわからないけど、俺の中では一番
奥深い曲というか

●なんだかいろいろな妄想がムラムラと湧いてきました(笑)

上杉さん:(笑)まあ賛否両論色々と出るかもしれないですけど、自分としてはやっぱり
”これをやらないことには次に行けないぞ”っていう感覚だったなあ。だから、今回アルバムを
作る上でのテーマは”あらゆる評価に触れないこと”だったし

●同じようなことを”世界が終わるまでは・・・”のインタビューの時にも言ってたよね、確か

上杉さん:ああ・・・・あの時のその感覚とはちょっと違いますけどね”世界が終わるまでは・・”
での一番大きな意味は、やっぱり今まで自分の築きあげてきた詞の世界のようなものに、
何か一つピリオド・・・けじめをつける、みたいな感覚でしたから

●今回は正に、次なるWANDS。

上杉さん:ええ・・・ずっと前にも話したと思うんですけこれからは自分の中には善な部分だけじゃなくて
もっと嫌いな面とか見苦しい面とか、そういうのも全部さらけだしていけたらいいな”って
それを今回、果たせたかなって気がしてて・・

●じゃあ”こんな上杉君、嫌い!”みたいな反応もあるかも(笑)

上杉さん:そういう風に思われちゃったらそれまでだけど

●でもとても良い姿勢だと思うよ

上杉さん:・・・・芸術性の高い音楽と、アイドル性の高い音楽、俺も自分の好きなアーティスト
にアイドル性を要求してたりするんだけど、アイドル性っていうのは賞味期限が短いっていうか(笑)
凄い刹那的じゃないっですか?やっぱり、そういう風に考えていくと、賞味期限なんて関係ない
”アーティスト性”っていうものを追求していきたいなと思いますから、ね

●アーティスト性って、結局”その人の人間性”だったりするしなあ

上杉さん:ね・・・・善な部分だけの人間なんてありえないじゃないですか。
きっと悪いところもあって、初めて良いところもあるんだと思うし

●言葉そのまんまだけど”アイドル=偶像・・・確かにそうだもんねえ、良くも悪くも
”人間”がでてる作品が一番真実だし、強い

上杉さん:ええ

●じゃあ、今回は・・・上杉君の”個人的な日記”みたいな詞が多いのかな?

上杉さん:いや、今までの詞の方が日記に近いアプローチでした。
それよりも今回はさらに突っ込んで・・・

●告白懺悔?(笑)

上杉さん:告白懺悔・・・・自分に対する戒めの意味もありますよ

●重い作品

上杉さん:そういう意味じゃヘヴィかも

●でもそのぶん真剣に泣けたり・・・

上杉さん:ですね。自分でも結構くる曲とかあったりしますよ





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by sinasoba4 | 2015-09-04 21:53 | WANDS雑誌