今回はこういう曲を背負ってみたかった
1998年 12月 B-PASS
●半年ぶりぐらいですねえ、リリースが
柴崎さん:気づけばそういうことになりますね(笑)
●これは必然性があってのことなのでしょうか?
上杉さん:あるようなないような(笑)
●じゃ、逆にこんなに空けなくてもいいのにい、なんて思うけど(笑)
上杉さん:いや、でもね、やっぱり感じを作るのがとか
柴崎さん:うん、時間がかかったね
●やはり必然的に時間がかかったってことですね
上杉さん:んー、そうですねえ
●というと、何にこんなに時間がかかったのかっつーことですが
上杉さん:やっぱり、メインの曲(”晴れた終わり”)のアレンジと歌詞ですね。
柴崎さん:まあ、簡単に自分の中の蓄え(つまり今までののキャリアやアイデアのストックと
いうことね)で出来る曲じゃなかったというか。イメージはあったんだけど、(求めているものは)
聴いたことのない感じなんだろうなあというのがあって
●イメージはあるんだけど、まだ見ぬ世界なので一体いつたどり着くんだ?って感じだったわけですね
しかし、凄い曲になってますなあ、この曲
上杉さん:あははははは、そうっスか(笑)
柴崎さん:こんな曲、シングルでだしたら、アルバムが大変だよねえ(笑)
●でね、個人のアーティストならともかく、普通ここまで時間がかかるとどっちかが止めますわなあ。
この次元まではきてるからさあとか
上杉さん:どっちかというと彼(柴崎)が止めるほうだと思うんですけどね
柴崎さん:本当?(笑)でも、今回はわりと二人共同じくらい煮詰まったというか時間が
かかったからねえ、うんアレンジとかに対しては、もっとよくなるんじゃないかと思って
やってると一番美味しいところを(逆に)越しちゃって、いらないものまで入ってきちゃったり
することがあるんだけど、そうすると上杉が”それはいらないんじゃないの?”って言ったりとか
だから、1回時間を置いてほっておいた時もあったし(笑)
●なるほど。だけど、相変わらず痛い曲ですよね
上杉さん:あ、そうっすか。ピースフルな曲なんですけどね
●いや、前の曲は”痛てえぞ!”って言ってた曲なんだけど、今度は痛いと知っててどうにかしたいぞ
って感じなんですけどね
上杉さん:あははははは、うん
●視点は変わってきましたよね。前の痛みと悲壮感の塊みたいなところからは。
上杉さん:あ、何とかしたいというのは確かにありましたよね。変えたいというか・・・
●それは、何かきっかけはあったんですか?
上杉さん:何かこうすべてのことに関して、だから何だよって気になっちゃったんですよ
●それはいい意味で開き直ってことっすか?
上杉さん:いい意味も悪い意味もあって、最後は生きていくのが大変というか、生きていく意味が
分からないっていうところまでたどり着いちゃう感じがあって(苦笑)
●ああ、自滅の方に行きますわな?
上杉さん:そうっすね。だから(曲を)聴いて自分の中の痛みを消化したり、ちょっとやわらげたいという
思いももちろんあるんですけど、何かまあ、人によると思いますけど、アーティストとして曲を背負ってるという
意識というのが強くて、今回はこういう曲を背負ってみたかったという感じですね
●そういう部分では無茶苦茶ピュアすぎるところってあるんじゃないですか、そういう痛さ自体を
背負ってるというか・・・
上杉さん:ああ、ああ、うん、そう・・・っすねえ
●でね、この「晴れた終わり」ってパーフェクトワールドだと思うんですよ。しかも、そんなものはない!
って分かってる人が歌ってる
上杉さん:ああ、うん、あはははは
柴崎さん:凄く、切ないよね
上杉さん:だから、自分でも矛盾してるなって分かって書いてるところもあったんですけど、
でも矛盾してていいじゃんと思うところもあったから。だって何で生まれてきたの、何で生きてるの、
って聞かれても分からないのと同じで、ああ、矛盾してもいいなというくらいの気持ちがあって、とりあえず
これを作ってそこから何かまた思うところが出てくれば次につながることがでてくると思うしね
●たぶん、(テーマとして)重くなっちゃいけないというラインがあるんですよね
柴崎さん:うん、この曲に関してはね
●あと、さっきのアレンジの面ですけど、かなり産みの苦しみがあったような感じがしてますけど
柴崎さん:出来に関しては満足してますけどね。1回、見えなくなっておいて、それから最初の
ビジョンに戻ったらうまくいったんですけど、産みの苦しみはやっぱり相当ありましたね。かなりチャレンジの
部分はあったと思いますけど
上杉さん:最初は、サビだけしかなくてあとは台詞っぽくぼそぼそ言ってて、あとはうりゃーって
叫んじゃうみたいな映画の予告編みたいな感じだったんですよ。映像っぽいっていうか
●そういえばさっき歌詞も苦労したっていってましたよね。こう、イメージを具現化するというか
上杉さん:そういうことですね。たぶん、言葉の選び方とか
●一方その頃柴崎さんは?
柴崎さん:構成を考えたりで苦しんでいました(笑)でも、今回はそういうグラデーションとか緩急
を考えたりするのが大変でしたね。とにかくでっかくて広がる感じにしようと思ってて、
最初にデモを聴いたときはもっとアグレッシブにしようとしてたんだけど、上杉にいろいろ
聞いてみると、これはバラードっていうことだったので
●うん、スケール感があって重厚でそのくせ、美しさも感じさせてくれますからね、この曲は
しかし、まあ、言葉で言うと簡単だけど、こりゃ大変ですわなあ、作るの(笑)
柴崎、上杉さん:あははははは
●でも、これを作ったことで見えてきたことも多いでしょ?
上杉さん:うん、俺は、んー、曲はいくらでもできるんですけど、言葉が頭になくなっちゃってたんですよ。
前のバンドは決められた枠の中という条件だったにしろ、自分が思ってないことは歌わないというのが
きちんとあったから。そういう意味では言葉がなくなってたというのもあったし、ガラっと変えたいという
のもあったから・・・アルニコのヴォーカリストはどういう言葉使いをして歌うのかっていう部分では
悩みもあって色々大変だったんですけど。これを作ってちょっとふっきれたというか、また言葉が出てきた
かなっていうのは頭の中にありますね
●そうそう、今回は一応、外を向いてますよね
上杉さん:あはは、一応(笑)
●でも、形は違うけど言ってることは3曲とも同じなんだよなあ。外向いてるようなこと言ってるけど
とことん、内を向いてるしなあ(笑)
上杉さん:あはは、まいった、バレバレ(笑)
柴崎さん:(外を)向こうとしてるというか。でも、俺はこんな重いものは背負えないな(笑)
●でも片棒は担がされてますよ(笑)
柴崎さん:ははは、でも、作ったら(自分から)離れていきますから。何か、神々しいものを
作っちゃったなというか
●仏作って魂入れすぎって感じなんだよなあ(笑)
上杉さん:いやあ、でも売れる予定なんですけど(笑)
●まあ、それで僕も片棒を担ぐことになるわけなんですけどねえ(笑)
上杉、柴崎さん:あははははは
●そういえばPVも観ましたけど、凄いとしかいいようがなかったんすけど
上杉さん:いやあ、俺は倒れてるだけなんですけどね(笑)あ、それと今回”不変のうた”で
ギタリストとしてデビュしたんですよ、俺(笑)初めてレコーディングでギター弾いて
楽しかったっすねえ(笑)
●何だかなあ。今回、一番嬉しいそうな顔してるもんなあ(笑)
上杉さん:えへへへへへっ
柴崎さん:気づけばそういうことになりますね(笑)
●これは必然性があってのことなのでしょうか?
上杉さん:あるようなないような(笑)
●じゃ、逆にこんなに空けなくてもいいのにい、なんて思うけど(笑)
上杉さん:いや、でもね、やっぱり感じを作るのがとか
柴崎さん:うん、時間がかかったね
●やはり必然的に時間がかかったってことですね
上杉さん:んー、そうですねえ
●というと、何にこんなに時間がかかったのかっつーことですが
上杉さん:やっぱり、メインの曲(”晴れた終わり”)のアレンジと歌詞ですね。
柴崎さん:まあ、簡単に自分の中の蓄え(つまり今までののキャリアやアイデアのストックと
いうことね)で出来る曲じゃなかったというか。イメージはあったんだけど、(求めているものは)
聴いたことのない感じなんだろうなあというのがあって
●イメージはあるんだけど、まだ見ぬ世界なので一体いつたどり着くんだ?って感じだったわけですね
しかし、凄い曲になってますなあ、この曲
上杉さん:あははははは、そうっスか(笑)
柴崎さん:こんな曲、シングルでだしたら、アルバムが大変だよねえ(笑)
●でね、個人のアーティストならともかく、普通ここまで時間がかかるとどっちかが止めますわなあ。
この次元まではきてるからさあとか
上杉さん:どっちかというと彼(柴崎)が止めるほうだと思うんですけどね
柴崎さん:本当?(笑)でも、今回はわりと二人共同じくらい煮詰まったというか時間が
かかったからねえ、うんアレンジとかに対しては、もっとよくなるんじゃないかと思って
やってると一番美味しいところを(逆に)越しちゃって、いらないものまで入ってきちゃったり
することがあるんだけど、そうすると上杉が”それはいらないんじゃないの?”って言ったりとか
だから、1回時間を置いてほっておいた時もあったし(笑)
●なるほど。だけど、相変わらず痛い曲ですよね
上杉さん:あ、そうっすか。ピースフルな曲なんですけどね
●いや、前の曲は”痛てえぞ!”って言ってた曲なんだけど、今度は痛いと知っててどうにかしたいぞ
って感じなんですけどね
上杉さん:あははははは、うん
●視点は変わってきましたよね。前の痛みと悲壮感の塊みたいなところからは。
上杉さん:あ、何とかしたいというのは確かにありましたよね。変えたいというか・・・
●それは、何かきっかけはあったんですか?
上杉さん:何かこうすべてのことに関して、だから何だよって気になっちゃったんですよ
●それはいい意味で開き直ってことっすか?
上杉さん:いい意味も悪い意味もあって、最後は生きていくのが大変というか、生きていく意味が
分からないっていうところまでたどり着いちゃう感じがあって(苦笑)
●ああ、自滅の方に行きますわな?
上杉さん:そうっすね。だから(曲を)聴いて自分の中の痛みを消化したり、ちょっとやわらげたいという
思いももちろんあるんですけど、何かまあ、人によると思いますけど、アーティストとして曲を背負ってるという
意識というのが強くて、今回はこういう曲を背負ってみたかったという感じですね
●そういう部分では無茶苦茶ピュアすぎるところってあるんじゃないですか、そういう痛さ自体を
背負ってるというか・・・
上杉さん:ああ、ああ、うん、そう・・・っすねえ
●でね、この「晴れた終わり」ってパーフェクトワールドだと思うんですよ。しかも、そんなものはない!
って分かってる人が歌ってる
上杉さん:ああ、うん、あはははは
柴崎さん:凄く、切ないよね
上杉さん:だから、自分でも矛盾してるなって分かって書いてるところもあったんですけど、
でも矛盾してていいじゃんと思うところもあったから。だって何で生まれてきたの、何で生きてるの、
って聞かれても分からないのと同じで、ああ、矛盾してもいいなというくらいの気持ちがあって、とりあえず
これを作ってそこから何かまた思うところが出てくれば次につながることがでてくると思うしね
●たぶん、(テーマとして)重くなっちゃいけないというラインがあるんですよね
柴崎さん:うん、この曲に関してはね
●あと、さっきのアレンジの面ですけど、かなり産みの苦しみがあったような感じがしてますけど
柴崎さん:出来に関しては満足してますけどね。1回、見えなくなっておいて、それから最初の
ビジョンに戻ったらうまくいったんですけど、産みの苦しみはやっぱり相当ありましたね。かなりチャレンジの
部分はあったと思いますけど
上杉さん:最初は、サビだけしかなくてあとは台詞っぽくぼそぼそ言ってて、あとはうりゃーって
叫んじゃうみたいな映画の予告編みたいな感じだったんですよ。映像っぽいっていうか
●そういえばさっき歌詞も苦労したっていってましたよね。こう、イメージを具現化するというか
上杉さん:そういうことですね。たぶん、言葉の選び方とか
●一方その頃柴崎さんは?
柴崎さん:構成を考えたりで苦しんでいました(笑)でも、今回はそういうグラデーションとか緩急
を考えたりするのが大変でしたね。とにかくでっかくて広がる感じにしようと思ってて、
最初にデモを聴いたときはもっとアグレッシブにしようとしてたんだけど、上杉にいろいろ
聞いてみると、これはバラードっていうことだったので
●うん、スケール感があって重厚でそのくせ、美しさも感じさせてくれますからね、この曲は
しかし、まあ、言葉で言うと簡単だけど、こりゃ大変ですわなあ、作るの(笑)
柴崎、上杉さん:あははははは
●でも、これを作ったことで見えてきたことも多いでしょ?
上杉さん:うん、俺は、んー、曲はいくらでもできるんですけど、言葉が頭になくなっちゃってたんですよ。
前のバンドは決められた枠の中という条件だったにしろ、自分が思ってないことは歌わないというのが
きちんとあったから。そういう意味では言葉がなくなってたというのもあったし、ガラっと変えたいという
のもあったから・・・アルニコのヴォーカリストはどういう言葉使いをして歌うのかっていう部分では
悩みもあって色々大変だったんですけど。これを作ってちょっとふっきれたというか、また言葉が出てきた
かなっていうのは頭の中にありますね
●そうそう、今回は一応、外を向いてますよね
上杉さん:あはは、一応(笑)
●でも、形は違うけど言ってることは3曲とも同じなんだよなあ。外向いてるようなこと言ってるけど
とことん、内を向いてるしなあ(笑)
上杉さん:あはは、まいった、バレバレ(笑)
柴崎さん:(外を)向こうとしてるというか。でも、俺はこんな重いものは背負えないな(笑)
●でも片棒は担がされてますよ(笑)
柴崎さん:ははは、でも、作ったら(自分から)離れていきますから。何か、神々しいものを
作っちゃったなというか
●仏作って魂入れすぎって感じなんだよなあ(笑)
上杉さん:いやあ、でも売れる予定なんですけど(笑)
●まあ、それで僕も片棒を担ぐことになるわけなんですけどねえ(笑)
上杉、柴崎さん:あははははは
●そういえばPVも観ましたけど、凄いとしかいいようがなかったんすけど
上杉さん:いやあ、俺は倒れてるだけなんですけどね(笑)あ、それと今回”不変のうた”で
ギタリストとしてデビュしたんですよ、俺(笑)初めてレコーディングでギター弾いて
楽しかったっすねえ(笑)
●何だかなあ。今回、一番嬉しいそうな顔してるもんなあ(笑)
上杉さん:えへへへへへっ
by sinasoba4
| 2015-09-13 19:15
| ai.ni.co雑誌