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上杉昇さんUnofficialブログ ~Fragmento del alma~ 

wesugisan.exblog.jp

上杉昇さんの歌声をもっと沢山の人に聴いてもらいたい。そんな想いを伝えたくてブログを始めました。あまり目立ったり、FAN仲間を作る目的ではなく、自分がいいと思う上杉さんの楽曲を沢山の人に聴いてもらいたい、知ってもらいたい。純粋によい音楽を聴いてもらいたいという思いだけですので、何かを感じて、上杉さんの音楽を聴いてみたいと思って頂けたら、本望です。

外国人が見たアジアのかっこよさを曲にしたい

1998年 11月 UV

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●まずは「TOY$!」発表後お隠れになってしまったあたりのことから聞かせてもらいましょうか?

上杉さん:新曲のテーマだけは「TOY$!」を出した時点ですでにあったんですけどね。
個人的なところでいうとこのグループでデビューしてから自分をとりまく環境に、あまりに
いろんなことがあって、ちょっと疲れちゃったんです。

●テーマがあってもそれを詞として仕上げられる気分じゃなかった?

上杉さん:うん。で、しばらく待って自分を奮い立たせる何かが体の中からわいてきたら
取りかかろうって思ってたんですよ。

柴崎さん:僕は僕で上杉のデモを元にアレンジを考え出したんですけどね。”まだ、何かが足りない”
”もっと良くなるハズだ”っていう想いが常にあって、気がついたらすごく装飾過多なアレンジになっていた。
最初に原曲に対して抱いたイメージも忘れかけていた。そこで、別のアレンジを試してみたりもしたんだけど
結局全部忘れて一からやり直しをすることにしたんですよ。そんなこんなで時間がかかっちゃって

●もっとよくなるハズだ、というのは何かを基準にしてのこと?たとえば「TOY$!」以上のものをとか?

柴崎さん:いや、純粋に今回の曲の中でよりよい方向を探してました

上杉さん:「TOY$!」っていうのは自分らの裸を形にしたような作品。あそこに収められた3曲が
al.ni.coの原点なんです。それをどう発展させていくか?という流れの中に今回の曲もあった、
という言い方は出来ると思いますけどね

●2作目も3曲入りマキシシングルっていうのも最初の3曲の発展形として考えたゆえのこと?

上杉さん:そこまで意識してませんでしたね

柴崎さん:単純にCDシングルっていうあのサイズが好きじゃないんですよ

上杉さん:置き場に困るし(笑)

柴崎さん:だったらアルバムと同じサイズで出せるマキシシングルの方がいいな、ってね

●「晴れた終わり」の完成形はものすごく練れた構成になっているけど、上杉君のデモの段階では
どんな形だったのかな?

上杉さん:完成形のニオイもしつつ、でも、もっとおそろしい曲でした。途中でウギャーって叫んで
あとはボソボソとセリフをしゃべってるみたいな(笑)
ストリングスはその時から入ってたんだけど

柴崎さん:アウトロにヴァイオリンソロが入ってた。構成とコードはいつも未定なんだけど、
アジアンテイストもあったよね

上杉さん:うん、なんか、外国人が見たアジアのかっこよさみたいのを曲にしたい、っていうのも
あったから

●といって自分もアジア人なわけだけど?

上杉さん:ただ、ふだん聴いているのはほとんど洋楽ですからね。そういう自分が作れば向こうの人が
耳にしてもカッコイイものを作れるんじゃないか?って思ったんですよ

●といったことを上杉くんから聞いてアレンジを?

柴崎さん:直接聞いたというより、デモを耳にした時点でハッキリ見えてきましたから。
坂本龍一というか中国風というか、そんなカンジのキーボードが大フューチャーされてたんで(笑)
あとは個人的にとにかくデカくって、激しくって、重いカンジのアレンジにしようと考えたんです

●たしかにデカイね。音の広がり方とパワーが

柴崎さん:低いところではドーンとしたたいこも鳴ってたりして。ま、そんなアレンジが見えたのは
夏頃のことだったんですけどね

上杉さん:それから詞を書き始めて

●英語と日本語が交互にでてくる詞っていうのは最初からのアイデア?

上杉さん:初めは前編英語にしようかとも思ってたんですよ。メロディーのフィーリングを崩さない
ためにもね

●ふたつの言語でくりかえし”そこには何もない””晴れた場所には何もない”と歌う様は強烈な
印象だったけどね

上杉さん:そこには何もない、みたいな世界観をいつも背負って生きてるのがオレだっていう気がしてる
んですよ。そこを歌にすることで自分が満たされて、そこから来た新たな言葉が生まれてきたりする
んです。言ってみればすごく個人的な歌なんですけどね。人に対しては無責任、っていうか(笑)
でも、これから曲を作っていく中で聴いてくれる人にもわかってもらえるものが出来るとも思うしね

●柴崎くんはこの詞についてどんな印象を持った?

柴崎さん:それは聞かないで下さい(笑)というか、アレンジの段階ではまだ詞は完成してなかった
んですよ。だから、僕は音のことだけ考えていた。始めて詞を知ったのは歌入れの時でね。
言葉が乗ることでずいぶん音が活き活きしたなあとは思いましたが

●新作のビデオクリップのほうはどんなカンジで撮影を?

柴崎さん:大島の溶岩地帯で撮ったんです

上杉さん:火山灰にまみれて全身キナコ状態で(笑)

●風が強かったせいで?

上杉さん:風も強かったし、霧も出たし、何年かぶりに陽にも焼けたし(笑)
あとちょっとした演技をして、地面に倒れたら腕が血だらけになったり(笑)

柴崎さん:ハードスケジュールだったしね!

上杉さん:朝の3時起きで飛行機に乗って行って

●監督さんは誰?

柴崎さん:世界のナカノ(中野裕之氏)さん(笑)もーカメラマン(篠田昇氏)
と二人で撮影にハマリ込んでましたねー。映像クレイジーって感じで。とにかく完成形のことだけ
考えている。僕らのサングラスにたまったホコリを、そのまま雑巾でふいちゃったり。
サングラスをはずさせずにね(笑)

上杉さん:でもあの撮影にかける集中力にはすごいものがあった

柴崎さん:おかげで映像のついた「晴れた終わり」はよりいい曲に聴こえましたからね(笑)

●では最後に今後の予定など

柴崎さん:どうなんでしょうね(笑)?

上杉さん:いつだったかラジオの番組にゲスト出演したとき”除夜の鐘が鳴るまでにアルバム
出します”って言ったんですよ。でも、今となってはそれは大うそで(笑)

●どうオトシマエつけるわけ?

上杉さん:別に”今年の除夜の鐘が鳴るまで”は言ってないですから(笑)
あくまでばくぜんと除夜の鐘(笑)ま、それはアメリカンジョークとして(笑)
頑張っているので期待して待っていて下さい


by sinasoba4 | 2015-09-14 06:52 | ai.ni.co雑誌

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